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若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話 (集英社オレンジ文庫)

若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話 (集英社オレンジ文庫)

若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話 (集英社オレンジ文庫)

作家
小湊悠貴
moko
出版社
集英社
発売日
2023-12-19
ISBN
9784086805346
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「若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話 (集英社オレンジ文庫)」のおすすめレビュー

北鎌倉のお屋敷は“和菓子”の工房つき。両親の離婚のきっかけとなった桜餅とは…?『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話』

『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話』(小湊悠貴/集英社オレンジ文庫)

 読んでいるだけでお腹がすいてくるような小説の、唯一の難点は、似たようなものを現実で求めることはできても、まるっきり同じものを食べられないことである。小説『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話』(小湊悠貴/集英社オレンジ文庫)もそう。桜餅に白玉ぜんざい、栗饅頭に抹茶パフェとおいしそうな和菓子がどんどん出てきて、なんならアジフライや目玉焼きをのせたカレーライスも食べたくなるし、月を見上げながら晩酌までしたくなるというのに、決してその場所にはたどりつけない。くやしい限りだが、それだけ細部の描写がおいしそうだということである。

 主人公の秋月都は、家事代行サービスで料理担当として働く25歳。休日の朝は自分のために土鍋で米を炊き、銀鮭を焼いて、ふわふわの卵焼きを会心の出来に仕上げる。そんな、物語冒頭の描写から腹が鳴り、卵焼きには砂糖の代わりに○○を使うといい、という豆知識にほほうと唸る。その時点で、すでに作品にとらわれてしまっている。

 その朝食を優雅に味…

2024/1/27

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若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

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ツン

なんだろう、嫌いじゃないんだけど、なんか1話1話、それぞれに余韻がない感じがする。スイーツが出るまではお話が結構あるけど、スイーツが出てきて食べたらすぐにお話が終わっちゃうから?あと、甘味処なのに、甘みが足りません(笑)次回はもうちょっと甘みも出してほしい。

2024/02/12

カブ

表紙の美味しそうな和菓子たちに惹かれ、手に取る。北鎌倉が舞台というのも出来すぎな感じ。漫画を読んでいるように軽い気持ちで手に取るのもありか。読んでると無性に和菓子が食べたくなる。

2024/01/31

坂城 弥生

高瀬くんは猫番館の高瀬さんの弟くんかな?

2024/02/23

よっち

家事代行サービスの会社で働く秋月都。ある日、都は急病のスタッフに代わり、北鎌倉に派遣された大きなお屋敷で、出迎えた和装の若き和菓子職人・羽鳥一成と出会う物語。そのお屋敷は一成の工房兼住居で、見事な出来栄えで常連客も多い彼の作る和菓子。日々鍛えた料理の腕で、羽鳥家の定期契約プランを勝ち取った都が、彼の作る和菓子に触れるうち、密かに抱える和菓子の苦手意識に対する変化や、思わぬ縁を繋いでいく展開で、一時閉店していた甘味処も再開して、これからどんな物語が紡がれていくのか、今後がとても楽しみな物語になっていました。

2023/12/18

coco夏ko10角

大船に住んでいて家事代行サービス会社で働く秋月都、ある日仕事で北鎌倉の大きなお屋敷へ。別シリーズのある家が少し登場、今度そちらの新作でその家が出てきたときに都がいたりするのかな。シリーズ化するのかと思ったら和菓子が苦手なことも親とのことも結構あっさり、もしかして単巻かな。北鎌倉×和菓子の雰囲気はよかった。

2024/03/16

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