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金融緩和の罠 (集英社新書)

金融緩和の罠 (集英社新書)

金融緩和の罠 (集英社新書)

作家
藻谷浩介
河野龍太郎
小野善康
萱野稔人
出版社
集英社
発売日
2013-04-17
ISBN
9784087206876
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金融緩和の罠 (集英社新書) / 感想・レビュー

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KAZOO

まあこの人(藻谷さん)の言うことは結構議論をよぶので好き嫌いがはっきりしている人が多いと思います。私は嫌いではないです。人口の減少が、景気の停滞ということはあたっていると思います。それを金融政策でいくら回復させようとうとしてもダメですよね。少なくとも購買意欲を掻き立てる商品が出てこなければだめでしょう。また消費税を上げるのを延期すればするほど年寄りは購買意欲を失くしてため込む方ばっかりに行くとは思わないのでしょうか?また若い人も将来の自分たちの年金がどうなるかをわかっていないことはないと思うのですが。

2016/06/04

Kenichi Yanagisawa

ここ最近、物凄い勢いで円安が進み景気が回復しているかのような雰囲気になっていますが、アベノミクスの大胆な金融緩和によるデフレ脱却について、否定的な立場から見た意見が書かれているのが本書です。 一例ですが、現状の景気は、成熟社会になり不安を抱えるなかでは物よりもお金が一番という国民心理が働き、消費には回っていないから起きている事象。増税して介護サービスなどの現物給付と年金などの現金給付を組み合わせることで、雇用確保とお金を保持しようとするハードルを下げてはどうかという対応策等。納得感が高い

2013/05/14

佐島楓

小野氏の説に感心した。お金を持つこと自体に人は欲望を感じる・・・。最低限の消費財以外のお金を消費者にどう使ってもらうかが、今後の課題になるのだろう。

2015/10/30

しーふぉ

金融緩和に反対の立場の経済学者三人との対談。結局金融緩和でお金の供給を増やしても設備投資や購買へ向かわずに貯蓄に回るだけなので意味がない。実態のない金融緩和による株価の押し上げはバブル化する=弾けるぞということか。その時は国債は紙くずに通貨もハイパーインフレを起こし制御不能になる恐ろしいシナリオが…経済のこと何も知らなくても退屈せずに読むことが出来ます。理解出来ているかは不明です。

2016/06/29

メタボン

☆☆ 藻谷氏の人口減少に関する洞察は感心させられるのだが、いつも「ではどうすればいいのか」という具体策では腰砕けになるのは残念。小野氏の「モノよりもお金に対する執着が高まる成熟社会が消費が伸びずデフレとなる要因であり、金融緩和をしても日銀・銀行・高齢者の間でグルグルお金がまわるだけ」という論が一番しっくりする気がする。年金で現金を支給するよりも、介護などのサービスを現物で支給する割合を増やす方が、雇用が増えて良いという提言は傾聴に値すると思う。

2014/06/18

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