国家とはなにか (ちくま学芸文庫 カ-58-1)
国家とはなにか (ちくま学芸文庫 カ-58-1) / 感想・レビュー
Bevel
ドゥルーズ=ガタリの税や資本主義と国家のずれの議論に2005年に見てたの早いなとか。大竹氏の解説がよかった。暴力から国家を見る視点はダールと共通し、権利保障のリベラリズム的な国家理解と対立するとか。あとアレントの暴力(=道具)と権力(=合意の可能性)の区別の批判、権力による強制なき相互了解としての政治空間批判が眼目で、萱野氏の立場は力一元論だとか。踏み込みがもう一つ欲しいなと思ったのは、暴力の定義は行政と司法の一体性を想定してる気がしたけどうまくいくかなとか、自分が国家側に立ってるの想定されてないなとか。
2023/11/25
kentaro mori
はじまりの一冊。本書→酒井隆史『暴力の哲学』→酒井隆史『自由論』
2023/11/22
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