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母のあしおと (集英社文庫)

母のあしおと (集英社文庫)

母のあしおと (集英社文庫)

作家
神田茜
出版社
集英社
発売日
2020-04-17
ISBN
9784087441017
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「母のあしおと (集英社文庫)」のおすすめレビュー

「平凡なお母さん」なんて一人もいない。ある女性の人生を死後から遡る、話題の連作短編集が文庫化

本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を楽しむことができる、貴重なチャンスをお見逃しなく。 《以下のレビューは単行本刊行時(2018年8月)の紹介です》

『母のあしおと』(神田茜/集英社)

「自分のこれまでの人生には、どんなドラマが詰まっているのだろう」―そう考えさせてくれる『母のあしおと』(神田茜/集英社)は、ひとりの女性の生涯を逆から順に辿っていくという、新感覚な連作短編集だ。

 主人公は北海道に住んでいた、「道子」。5人兄弟の末っ子として生まれた道子は妻、母、義母、祖母として生き、天に旅立っていった。物語は、そんな道子の死後のエピソードから幕を開ける。妻の死後を生きる夫やお葬式の時の次男、長男の婚約者など視点人物を変えて語られていく道子の人生には、様々な喜怒哀楽が詰め込まれている。

 人は生きているうちに、どん底な日を何度も経験することがある。しかし、そんな日さえも長い目で見たら、「悪くない」と思えるのかもしれないと感じさせる力…

2020/4/17

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母のあしおと (集英社文庫) / 感想・レビュー

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Ayakankoku

一人の女性の人生を様々な人の視点から遡っていく連作短編集。娘として、妻として、母として、姑として…誰しも色んな顔があるのだなと思う。こうやって、家族というのは、脈々と繋がっていくのだろう。優しく、心に響く作品だった。

2020/05/06

こばゆみ

一人の女性の生涯を、それぞれ異なった視点から遡っていく連作短篇集。最後の話は結末を知っているだけに泣ける…何かあった時に良いことばかり想像するのって難しい…あとは、喧嘩した相手の家に謝りに行く兄弟の章が特に良かったな。

2020/05/16

水さん

自分の母の幼い頃の写真を見ると、秘密を垣間見てしまったような罪悪感があります。

2020/08/22

82

7作の連作短編から、道子という女性の一生について語られていく。温かな気持ちになるのと共に、愛とか優しさばかりでなく、辛いことや寂しいことも正面から書かれておりとても良かったです。

2023/02/23

れん

☆4.2 初めて読む作家さん。本業は講談師らしい。ひとりの女性、道子を軸に時間はどんどん過去にもどっていく。しかし、分かりづらくないのは、作者の筆力の素晴らしさか。道子はひとりの女性としては、あまり好きになれないタイプだが、作品そのものは良かった。しばらく神田茜さんにはまりそうだな。北海道、今日も肌寒いです。

2020/06/26

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