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男尊女子 (集英社文庫)

男尊女子 (集英社文庫)

男尊女子 (集英社文庫)

作家
酒井順子
出版社
集英社
発売日
2020-05-20
ISBN
9784087441123
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「男尊女子 (集英社文庫)」のおすすめレビュー

男性の前で無知なフリをしたり夫を主人と呼んでみたり。男尊女卑ギライの女性にも潜む“男尊女子”の矛盾

『男尊女子』(酒井順子/集英社)

 男尊女子。それは〈「女は男を立てるもの。女は男を助けるもの」という感覚を持ち、そこに生きがいを感じる女子〉のことだと、著書『男尊女子』(集英社文庫)で酒井順子さんは言う。

 好きな人のお世話をしたり、無知なフリをして「おまえばかだなあ」と言われたりすることに、ちょっとした快感を覚えたことのある女性は、決して少なくはないだろう。デートで男性がリードしてくれたり、奢りとまではいかなくてもちょっと多めに出してくれたりしたときに、怒り出す女性もそれほど多くはないはずだ。

〈男尊女卑にプンスカしながらも、何かというと男尊女子の影に逃げ込もうとする自分がいるのです。 私は一生、この矛盾を抱えて生きていくのだと思います。そしてこの矛盾は、現代を生きる女性の多くに、存在しているものなのではないか〉

「おわりに」で酒井さんはこう述べている。

 もちろん女というだけで抑圧されるなんてとんでもないし、同じ人間として対等に、自分らしく自由に生きるのが当然の権利だ。けれど「女は愛嬌」「気が強くて男を追い詰めるような女はモテない」みたいな“男を立て…

2020/6/2

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男尊女子 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

優希

男尊女子、ある意味建前のような気がします。男性に頼る女子がいるからこそ「男尊」が生まれるのですね。世間に対し、主張が強いより、女子は女子らしく男性を立てるのが平和なのかもしれません。

2020/08/22

あつこんぐ

『九州男女』のところはまんまうちの旦那で笑ってしまいました。昭和生まれの九州女、しかも自活出来るだけの経済力がある私。「女は3歩下がって歩け」と言おうものなら「お望み通りにいたしましょう」と3mは離れて歩くので旦那も私には何も言いません。でも、実際旦那を立てるふりをしている方が楽なので子供の事も家の事もほぼ私がやっています。ただ、息子達には嫁になんでも任せる人にはなってほしくないのでそこら辺はちゃんと「家事が出来る男はモテるよォ」と教えておこうと思います。

2020/10/02

❁Lei❁

ナツイチ本。男尊女卑思考を、他でもない女性が内面化しているのでは? という側面から日本の情勢を考察している本です。主な考察対象は五十歳前後の女性で、大学生の私は世代間ギャップを感じましたが、通じる部分もありました。著者世代では、上部だけは平等が浸透していても、根本では男尊女卑感覚を持つ人が多いとのことでしたが、私の世代では男女平等教育のおかげか、かなり薄まってきたと思います。男尊女子のキーワードはラクとモテ。しかし結婚出産に憧れを抱く女性が減ってきている今、男尊女子もだんだん減っていくのかもしれません。

2020/08/30

katoyann

女性に内面化された「男尊女卑」的な価値観を著者本人のエピソードを交えながら分析したエッセイ。酒井さんは初読みだが、ずいぶん面白いと思った。 ちょっと厳しいなと思ったのは、男性が女性を幻想化するあまりに、その幻想を具現化できない女性が恋愛やセックスを謳歌できないという状況の指摘である。幻想化というのは、性的快楽も含め、主体であることが女性には求められず、ただ従順であることを女性に投影するような状況を指す。笑える表現も多く、楽しいが、女性に自由が無かった時代へ逆戻りする危険性も示唆されていて、重い話でもある。

2021/05/08

もえ

酒井順子さんは年代も近く、エッセイも痛快で共感できる部分が多い。今回は『男尊女子』というタイトルに惹かれて久々に手に取る。自分も男女雇用均等法の初期に就職しすぐに結婚、寿退職、再就職と歩んできて「女性活躍の時代」と呼ばれる今でも男尊女卑は依然としてなくならないと痛感しているが、女子の側にも男尊の意識があるからではないかと、この本は様々な例をあげながらわかりやすく問題提起している。夫を「主人」と呼ぶ派とそれ以外で呼ぶ派を芸能人の妻で例をあげて分析しているところ等、冷静な観察と洞察力が素晴らしい。

2020/06/15

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