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下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘 (集英社文庫)

下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘 (集英社文庫)

下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘 (集英社文庫)

作家
池永陽
出版社
集英社
発売日
2022-04-21
ISBN
9784087443745
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下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

シリーズ第3弾となる本作はテーマは『ハンセン病』。私自身も正直、朧気な知識でしかなかった病の実態をこれでもかとばかり、深く浮き彫りにしてくれます。長い歴史と戦いの中で、亡くなられた方々のコトを思うと胸が苦しくなりますね。本作はもう1つ、謎の沖縄美少女があらわれ、事態は思わぬ方向に。レギュラー陣の中でもとびきり「麻世」のキャラクターがいい感じです。彼女の成長もまた本作の流れの中で確認できます。しかし、そろそろ流れがちょっとマンネリ化してる感が否めないので、次作あたりに何か大きな変化がほしいところですね。

2023/01/13

タイ子

シリーズ第3弾。今作は浅草と沖縄を舞台に人間の尊厳を考えさせられる物語。診療所の医師・真野麟太郎の元に沖縄から美咲という女性がやってくる。「あなたが私のお父さんなんですね」いきなりの告白に麟太郎先生もビックリ!絶対違うと断言できない麟太郎は昔の医師仲間がいる沖縄に飛んだ。目下行方不明の美咲の母親と麟太郎の関係は?そこで見聞するハンセン病の実態。あらぬ噂と差別によって苦しんできた患者たち。沖縄で披露する麻世の武術の凄さがカッコよすぎ!美咲の父親騒動を元に繰り広げられる悲しい過去と未来に光明が差す人情物語。

2022/05/24

まさきち

シリーズ三作目と気づかずに読み始めましたが、十分楽しめた長編でした。麟太郎と麻世のコンビもとても魅力的。ぜひとも前二作を読んだ後にまた手にしたい、そうすることで更なるに魅力を発見できるはずと思わせてくれる一冊でした。

2023/07/12

ゴルフ72

第3弾、今回は副題にあるように沖縄から突然現れた美咲さんが麟太郎を「あなたがお父さん」から始まる。私がこの作品を好きな理由は、重い内容にもかかわらずサクサク読める点!今回は底辺に「ハンセン病」と言う重いにもかかわらずハッピーエンドに向かっていく。今回、麻世はかなり成長したと思った。このシリーズはこれで終わり・・・続編を待ちます。

2023/01/29

楽駿

品川図書館本。シリーズ3冊目。新しい登場人物と、繋がりが沖縄からやってきて、今回もほんわり気分の中で、じっくり考えさせられた。ハンセン病について、語られている本や、映画はいろいろあるが、その実態を知ったのは、私も大人になって、かなり経ってからの事だった。医学の進歩の過程で、間違った考え方が、長く広く行き渡っていた事自体は、責めるべきではないが、間違っていたことを知りながら、その誤った政策を続けていた事は、重大な罪だ。更に、間違っていたことを声を大にして叫ばずにいた事も罪だ。だからこそ、読んで欲しい1冊。

2022/06/21

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