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隣はシリアルキラー (集英社文庫)

隣はシリアルキラー (集英社文庫)

隣はシリアルキラー (集英社文庫)

作家
中山七里
出版社
集英社
発売日
2023-04-20
ISBN
9784087445145
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隣はシリアルキラー (集英社文庫) / 感想・レビュー

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イアン

★★★★★★★☆☆☆タイトルどおりの戦慄が走る中山七里の長編サスペンス。メッキ工場に勤務する神足は、深夜に隣室から響く〝何かを捌く音〟により不眠に陥る。一方都内では、相次いで切断された遺体が発見され…。隣人は連続殺人鬼なのか。自身が抱える秘密故に警察を頼れない神足の運命とは。中山七里にしては技能実習生や黒孩子(ヘイハイツ)といった社会問題への掘り下げが浅いと感じたが、ラストはやはり中山七里だった。文庫化の際に表紙が変更となったのは、単行本の表紙があまりに生々し過ぎたせいだと思われる(平積みできないレベル)

2023/12/24

のり

社宅の隣室から夜中に聞こえてくるおぞましい音。隣人の外国人技能実習生はいったい何をしているのか?死体を解体している妄想を膨らませる「神足」は心身共に疲弊する。その音を聞くようになった頃から、連続バラバラ事件が起きていた。これはもう妄想ではなく現実だ。神足にも通報出来ない事情がある。とことん追い詰められた先にも非情な結末が待っていた。立ち直る気力が神足に残っているのか…

2023/07/05

ぶち

独身寮の深夜2時。安普請の薄い壁越しに聞こえてきたシャワーの音で起こされる。眠りを邪魔されて悶々としているところに、聞こえてきた"ぐし、ぐし、どん、ぎりっ、ぎりっ"という音。死体を解体してるのかと、妄想が膨らみます。キタァー、久ぶりのグロテスク系ホラー! と思いきや、ホラー描写は出だしの数十ページで終っちゃた。残念。大部分は犯人を特定していく警察ミステリー。事件自体は女性のバラバラ殺人という惨いものですが、葛城刑事の刑事らしからぬ雰囲気が事件の惨さを中和してくれていて、この雰囲気に惹かれました。

2023/07/30

HANA

夜な夜な隣の部屋から聞こえるシャワーの音と何かを切り離す音。それが死体を解体する音に聞こえた主人公はそれを調べだすのだが…。著者一流のストーリーテリングは確かで面白くて一気読みさせられる。ただ著者のある手法が有名すぎるため、初めからある人物は犯人から除外して読める。その為容疑者が二人に絞られるのと、主人公自体にあるある理由から警察に告発できない、そういった要素が物語に厭が応にも緊迫感を与えている。ある一文から犯人は推測できたのですが、殺人や解体の理由が最後までわからないので、ラストまで面白く読めました。

2023/06/30

キナコ

あるすじが気になり購入。隣に住んでいると思われるサイコパス。次々と出てくるバラバラの遺体。動いてくれない警察に、訴えられない主人公。もどかしいなか、主人公が切羽詰まっていく心情が生々しい。主人公自身が抱えている問題もあるため、苦悩が読み取れる。他国の政策から漏れ出た人々も含めた事件なため、思っていたよりも壮大。自分自身の価値観を感じられない人の辛さが分かる。社会派ミステリー。

2023/10/21

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