KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

よくわかる一神教 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から世界史をみる (集英社文庫)

よくわかる一神教 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から世界史をみる (集英社文庫)

よくわかる一神教 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から世界史をみる (集英社文庫)

作家
佐藤賢一
出版社
集英社
発売日
2024-03-19
ISBN
9784087446265
amazonで購入する Kindle版を購入する

よくわかる一神教 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から世界史をみる (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

よっち

ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとパレスチナの衝突はなぜ起こるのか。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に着目して、起源や地理、歴史をわかりやすく解説する1冊。ユダヤ教はどのようにして生まれたのか、ユダヤ人とその歴史背景。キリスト教の誕生とイエスの人物像と、なぜ弾圧され広まったのか。イスラム教の出現とムハンマドの人物像、イスラム教の特徴と変化。それからイスラエルの建国と現代の一神教、ウクライナ戦争にも触れていて、歴史的に根深い因縁が作り出されていて、くすぶっていたものが顕在化したということなんでしょうね…。

2024/04/12

星落秋風五丈原

昔子供向けの旧約聖書と新約聖書を読んだ。新約聖書はイエスという一人の人間の一代記のようなものだったが、旧約聖書は妻に懸想して夫を戦地に追いやって殺してしまうという、おおよそ聖人とはいえないエピソードや、燃えている車に乗って預言者が天に昇るような、ありえないだろう!というエピソードもあった。とにかく火種のない所で火が燃えていると、そこに神がいるのだ。そして、決して火傷しない。寒い冬にいてくれると有難い、などというと罰当たりだろうか。

2024/04/10

みなみ

本書のいいところは、たとえばノアの大洪水のエピソードで、メソポタミアでは大洪水があって…みたいに、宗教内のエピソードと現実の歴史とマッチさせているところだと思う。ユダヤ王国は実際そんなに大きなものではなく、神を信じなくなったから滅びたのではなく単純に強大な国に侵略されたのだと書いてあって、その距離感がいい。あとはやはり後半のパレスチナ問題の記述。本当にサイクス・ピコ協定が諸悪の根源なのだ。なぜ解決できないのかが非常にわかりやすく説明されている。情報量は多いが、読みでがあり良かった。オススメ。

2024/04/14

Ryo0809

西洋史をもとに作品を発表し続ける作者が解説する一神教。世界宗教へと広がってゆくキリスト教とイスラム教。ユダヤ人のためだけのユダヤ教。その成立や発展過程が、歴史とともに記されていて、実に分かりやすい。苦労して政教分離を果たした西側諸国が生み出した民主主義が、万民に最良の体制とは言えないところが現代の国際政治の根にある。同じ神を信じるはずの一神教ではあっても、自らの立場を譲れずに対立の火種となる…。「何のための信仰なのか」と批判的に読むのは、一神教の信者ではない者の勝手な感想なのだろうか。

2024/03/30

感想・レビューをもっと見る