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淋しいのはお前だけじゃな

淋しいのはお前だけじゃな

淋しいのはお前だけじゃな

作家
枡野浩一
出版社
集英社
発売日
2008-03-19
ISBN
9784087462777
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淋しいのはお前だけじゃな / 感想・レビュー

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❁かな❁

歌人であり小説やエッセイ等も書かれる枡野浩一さんの作品を読むのは2作目。枡野さんがご自身の恋愛体験も交えながらの短歌とエッセイ*どの短歌もエッセイも淡く懐かしい雰囲気で切なくもあり良かったです♪絵はオオキトモユキさん。バンド「カステラ」を経て今は「トモフスキー」として活躍中!味のあるイラストでした♪印象に残った歌は『振り向いてくれたけれども「がんばれ」はたぶん自分に言った言葉だ』『「淋しい」と思ったこともないくらい淋しかったと気づいてしまう』『つきあって日が浅いのでまだ君の傷つけ方がよくわからない』

2015/09/13

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

「クールさを競い合っても 死体にはかなわないから 生きてる僕ら」という様な現代短歌(みじかうたと枡野さんは表現している)があって その解説文?の様なショートストーリーがあってオオキトモユキさんのペンギンの絵がこの本全部にあった。 「言葉はウィルスのように感染していく」という一節があった。 そう云えば「読み友さんが読んだ本が次々と別の読み友さんに感染していく事がある。 コロナウィルスの感染はごめんだけれど、 本の感染は素敵だな。」と僕は思った。

2021/02/12

新地学@児童書病発動中

桝野さんの恋愛にまつわる短歌と短いお話。題名からしてセンスが良いなあと思う。最初は「お前だけじゃない」と勘違いした。お話の方は実際の経験が描かれていて、桝野さんの素顔が見えてくる感じだった。歌の方はいつものような桝野調。ごく自然な口語で、都会的な詩情を歌い上げていた。話し言葉でも、言葉を吟味すれば、良い歌になることを桝野さんの本は教えてくれる。お気に入りの歌を一つご紹介。「振り向いてくれたけれども「がんばれ」はたぶん自分に言った言葉だ」。この歌についているお話も良くて、ほろりとします。

2014/11/24

アマニョッキ

「花束みたいな恋をした」の検索してたら、「長嶋有と穂村弘好きなら枡野浩一も読んでるはず」っていうtweetをけっこう見かけて、なるほど当たり前のようにそう思っちゃうのってわたしだけじゃな と思って取り出しました。「今夜どしゃぶりは屋根など突きぬけて俺の背中ではじけるべきだ」「クールさを競い合っても死体にはかなわないから生きている僕ら」「感染はあの冬の日のそれっきり潜伏期間九年の恋」 トモフスキーさんのイラストもまるっと含めて最高な作品。アマニョッキ激推しです。さて、映画いこ。

2021/02/11

りつこ

「ぐっとくる題名」で読んで気になっていた一冊。毎晩ビールを飲みながらちびちび読んだ。短歌とエッセイとイラストのバランスが(ページ割りも!)なんとも絶妙で心憎いような、ちょっとイラッとくるような。一番好きだった短歌は「つきあって日が浅いのでまだ君の傷つけ方がよくわからない」。後書きの「恋する男女はしらふではない。だから、しらふに戻ったとき思い返すと恥ずかしい。忘れてしまいたい。」の言葉に思わずニヤリ。なんかめんどくさそうな人だけどこの人の文章、好きだな。

2015/08/30

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