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どこかで誰かが見ていてくれる 日本一の斬られ役・福本清三 (集英社文庫)

どこかで誰かが見ていてくれる 日本一の斬られ役・福本清三 (集英社文庫)

どこかで誰かが見ていてくれる 日本一の斬られ役・福本清三 (集英社文庫)

作家
福本清三
小田 豊二
出版社
集英社
発売日
2003-12-16
ISBN
9784087476514
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どこかで誰かが見ていてくれる 日本一の斬られ役・福本清三 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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シブ吉

日本一の斬られ役として、何度も何度も斬られてきた福本清三さん。映画やテレビ、舞台も含め、斬られ斬られて、その数、二万回。「あの人また出ている」名前を知らなくとも存在感たっぷりな斬られかた。そんな斬られ役の愛称「フクちゃん」に焦点を当てた本書は、映画黄金時代に十五歳で東映に入ったフクちゃんへのインタビューを通じ、殺陣の上手い役者、苦手な役者、メチャクチャな注文を付ける監督、下積みの苦労などなど、撮影時の裏側が垣間見れて楽しい。中でも同じ下積み仲間の川谷拓三さんへの思い出話。胸が熱くなりました。

2014/09/20

糜竺(びじく)

この本が書かれた当時で四十数年間、時代劇で二万回以上斬られ続け、代表作は「なし」(後にはハリウッド映画「ラストサムライ」でトム・クルーズと競演、2014年には映画「太秦ライムライト」で初主演」)で生きてきた福本清三氏の本です。台本が無いのが当たり前の大部屋生活でも、一生懸命やってれば誰かが見ていてくれる、という気持ちでやってこられた福本氏。私自身、その生き方に感銘を受けましたし、それでも、いたって謙虚で優しい人柄も滲み出てくる内容の本でした。地味な事でも、地道に自分も頑張ろうと思わせてくれる一冊です。

2017/04/06

Willie the Wildcat

世の中、脇役がいるからこその主役。著者の人生哲学である表題。同感!遣り甲斐云々、理屈じゃないからこその愚直な積み重ね。映画界、時代劇への想いは人一倍。故に、「第18回ファンタジア映画祭」最優秀主演男優賞は伊達じゃない!”フフフのお姉さん”の愛情も伊達ではない。「健康保険」は正に姉の”腕”!姉弟愛が温かい。求められるムリ・ムダ・ムラをも笑いに変えるバイタリティ。「無理でんがな~」に人柄が滲み出る。サラリーマンの鏡!(笑)

2014/08/12

高橋 (犬塚)裕道

星4。再読である。矢張り面白い!子供の頃から気になっていた斬られ役だった。幸せな人生を送った人だと思う。無駄な変な欲がないから幸せになれたんだと思う。

2021/06/28

TK

子供の頃、暴れん坊な将軍を見るより、切れ長アイラインの悪役おじさんを探すのが楽しみだった。大人になって、名前を知った。私もどこかの誰かの一人として福本さんを見ていたようだ。あんなに悪そうな風貌なのに、実際は控えめで素敵な人。彼がいなくなっても斬られ役は代わりの人がやれるだろうが、彼ほど印象に残る斬られ役は、この先いないだろうな。

2014/08/30

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