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赤いダイヤ 下 (集英社文庫)

赤いダイヤ 下 (集英社文庫)

赤いダイヤ 下 (集英社文庫)

作家
梶山季之
出版社
集英社
発売日
1994-01-25
ISBN
9784087481273
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赤いダイヤ 下 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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まつうら

(上巻の続き)松辰は、しばしば理事長の立場を利用して取引のルールを変更し、森玄を陥れようとする。同じ山崎種二をモデルとしながら、城山三郎「百戦百勝」は愛すべきキャラクターを描く一方で、この作品の松辰はなんとも小狡いキャラクターとなっており、梶山作品らしい味がある。また、森玄と松辰の勝負の合い間に見える、木塚と美子の愛憎劇がまたおもしろい。最初は片思いされてもツンツンの美子が、木塚の稼ぎ力に組み敷かれながらも最後は裏切って去っていく。美子のこんな変わり身の早さも、物語のアクセントとなっていて頼もしい。

2022/08/24

Walhalla

赤いダイヤ(=小豆)を巡って相場で一攫千金を狙う者達の物語です。相場師のみならず、マスコミも政界も、生産者も輸送業者も、社長も芸者も外国人もみんな巻き込んだ壮絶な闘いでしたね。私は小心者なので、そもそもヘッジ取引とは縁もありませんが、「買い」と「売り」の仕手戦は読んでいて面白いですね。「値が品を呼ぶ」という言葉がとても印象的でした。著者の『黒の試走車』も読んでみたいです。

2018/06/28

長老みさわ/dutch

昭和37年の小説ですが、今年読んだ本ベスト1かも。 主人公は、300万円の借金に自殺を考えていた木塚という小男。 もう一人の主人公が「森玄」こと森玄一郎。小豆相場において買い大手「買いの森玄」と呼ばれる男。それは、ただ金儲けのためじゃない、小豆農家を守るために相場を買い支えている男だった。敵対する売り大手は伝説の相場師とも呼ばれる「松辰」こと松崎辰治。取引所の理事長職を傘にきて買い方を潰そうとする。 「仕手戦を舞台にした○○小説」と言った生易しいものではなく「仕手戦小説」そのもの!

2010/08/26

きむにー

面白かったわぁ(*^。^*) しかし、木塚はお金を稼ぐ嗅覚が冴えわたってますね。こういう人身近にいるといいかも。 井戸美子の結末は…やっぱりなぁ。

2014/12/03

uuuki

梶山先生の他の作品も読みたくなった。相場だけでなかく世間を巻き込んで展開するので非常に面白かったです。

2013/06/07

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