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グラニテ

グラニテ

グラニテ

作家
永井するみ
出版社
集英社
発売日
2008-07-25
ISBN
9784087712483
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グラニテ / 感想・レビュー

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milk tea

万里は夫を病で亡くし、高校生の娘・唯香と二人暮らし。万里の仕事絡みで映画監督の凌駕と知り合い恋人となる。凌駕が唯香を映画に使いたいと言ったことから、母と娘の関係が崩れ始める。オトナの万里、若くて美しい唯香、相反する二人の女性。心の動き、感情の起伏が面白かった。(続く)

2020/07/07

そのぼん

自由奔放な母親と殻を破って大人になっていこうとする娘・・・。一歩間違えばドロドロな話になりそうでしたが、ギリギリのところで踏みとどまっている気がしました。親子で同じ人を好きになるっていう現実世界あったら恐ろしいことになりそうな作品でした。そのぼんの今まで読んだ永井するみの作品とは少しイメージが違ったので、おどろきました。ミステリーではない作品も、悪くないですね。

2012/09/06

河合奈緒美

思ってたよりずっと良かったですね。秀作とは来ないと思うのですが。一人娘との葛藤。自分にも当てはまるのでついつい重ねてしまって読んだ。もっとも私達親子はこの物語のような色恋沙汰の葛藤はしてませんけどね(笑)自分の分身のように育てた娘の旅発ち。さびしくてつらいだろうな。願う気持ちと応援したい気持ちと心配のあまり阻止したい気持ちと。万里の気持ちも唯香の気持ちも分かりすぎて逆にところどころで嫌悪感が(笑)この作家さん初めてです。ミステリー部門も書いているようなので機会があったら読んでみたい。

2014/11/27

したっぱ店員

また勝手にミステリだと思ってたので、不吉な話になるとばっかり・・。母と娘の自立と再生の物語だった。色々なものを失っていくと恐れる母と、あらゆるものが手に入る未来を描く娘の対比が残酷。年齢的に母の方がわかるんだけど、仕事も成功した美貌の母、確かにちょっと鼻白む部分もあったので、寿々子のセリフは痛快だったりして・・・。悪くはないんだけど、永井さんはもっと後味悪いものの方がより好きかも。

2013/08/06

麦焼酎(ミユキ)

母親としての視点と女としての視点、違う方向から読むと感じる事もガラッと変わってきた。親子だけれどお互いを雌と認識すればたちまち嫉妬の渦へ、深みに嵌る。可能性のある未来へ進んでいく娘への嫉妬が溢れんばかり。そして、母親の子離れ。娘に罵声を浴びせたクラスメイトの胸ぐらを掴むほどの愛情をかけてきたから?娘への執着心?まだ未経験なので自分が上手くできるかわかんないしピンとこないけど大変なんだろうな。1人いなくなろうが2人いなくなろうが3人いなくなろうが未来はやってくる。救われたー。

2017/04/02

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