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田園発 港行き自転車 上

田園発 港行き自転車 上

田園発 港行き自転車 上

作家
宮本輝
出版社
集英社
発売日
2015-04-03
ISBN
9784087716047
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田園発 港行き自転車 上 / 感想・レビュー

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starbro

宮本輝は数十年にわたってコンスタントに読んでいる作家の一人です。北陸新幹線で注目を浴びている富山県を舞台とした長編小説で、 宮本輝ワールドが展開して行きます。ホタルイカ漁や華やかな観光資源ではなく、まさに富山の美しく懐かしい田園での濃密な人間ドラマです。トータルの感想は下巻読了後に。

2015/04/27

相田うえお

★★★☆☆18013 宮崎でゴルフをするといって出かけた父親は富山滑川駅改札口で急死。九州にいるべき父親がなぜ富山に?自転車で駅にやって来たらしいが何をしていたのか?父が残した沢山の不可解事。。。絵を描く事を仕事にしている娘は「あるところに行ったら、ゴッホの『星月夜』にそっくりの夜に出会えるぞ」と、父の言った場所を見たくて15年経ったいま、あるきっかけで富山に行くことに。。みたいな始まりです。第3章なのにもうこんな事書いちゃっていいの?と心配になるのですが話のメインはそんな事ではないのかも。では下巻へ。

2018/02/12

あすなろ

旧北陸街道に明るい秋の光満ち、遠くに立山連峰のつらなりが鮮明に見え、近くからは潮の騒ぎが一定の間隔で響く。そんな富山の描写の中、宮本氏らしい、どこか剽軽で汚れた性分なく溌剌として感受性に富んでいる、様々な人間模様を描き加えていく。ゴッホの星月夜と共に。さぁて、どう展開するのか?兎に角、心への清涼剤と成り得て、富山と人物への思慕を募らせたところで上巻は読了となった。

2015/07/23

じいじ

 読み始める前は、装丁・タイトルからファンタジックな小説をイメージしていた。いい意味で想像を覆すミステリー色の匂い漂う幕開け。九州・宮崎のゴルフ場へ接待ゴルフで出掛けたはずの父(会社社長)が、富山で突然死の知らせが…。女の影がちらつく父の謎の死の真相を求めて娘が動き出す・・・。〈下巻へ〉

2018/03/05

Mumiu

自転車メーカー何代かのむすめで絵本作家真帆、富山で美容師をやっている女性、餞別代わりに自転車がほしいといった千春。ちょっとずつ自転車に縁があって、女たちもちょっとずつ重なったりすれ違ったり。おだやかな風景と展開。まだ海は凪いでいるようだ。星月夜の光景、いつか出会えるだろうか。

2015/08/10

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