2.43 清陰高校男子バレー部 next 4years〈I〉
「2.43 清陰高校男子バレー部 next 4years〈I〉」のおすすめレビュー
アニメ化もされた青春バレーボール小説シリーズが完結! コート横で観戦している気分にさせる、手に汗にぎる展開がアツすぎる『2.43 清陰高校男子バレー部』
『2.43 清陰高校男子バレー部 next 4years〈I〉』(壁井ユカコ/集英社)
このシリーズを読むまで、こんなにも男子バレーが熱く、こんなにも面白い競技だとは知らなかった。コートの中で共に戦う仲間を、選手たちが、こんなにも心強く思っていただなんて。見ていて照れくさくなるほど、まっすぐでまぶしく、そして、みずみずしい。そんな、読む者の心を震わせる青春バレーボール小説の金字塔——それが『2.43 清陰高校男子バレー部』(壁井ユカコ/集英社)シリーズだ。その5年ぶりの待望の最新作が、『2.43 清陰高校男子バレー部 next 4years〈I・Ⅱ〉』(壁井ユカコ/集英社)。2013年に刊行されてから10年、2021年にはアニメ化もされた大人気のこのシリーズは、この最新作でついに完結を迎える。
シリーズを未読の方のために、シリーズ全体のあらすじをおさらいしよう。
舞台は、福井県。東京の強豪中学バレーチームでのトラブルによって不登校となった灰島公誓は、幼少期を過ごした福井に転居し、幼なじみの黒羽祐仁と再会した。他人の気持ちが分からず、摩擦を引き起こ…
2023/10/17
全文を読むおすすめレビューをもっと見る
2.43 清陰高校男子バレー部 next 4years〈I〉 / 感想・レビュー
みかん🍊
春高で死闘を繰り広げた彼らの4年後、大学生になったユニチカは再びチームメイトとなり、ライバルたちも同じ大学になったり別の大学同士のライバルとなったり、前半のユニチカも面白かったが、八重洲の大魔神でありターミーネータ破魔の守るよと言う言葉に涙したのには泣かされた、仲間であったりライバルでもお互いをリスペクトし親愛を持ってプレーする、実力があっても身長差に泣かされるバレーの世界は厳しい、個性豊かな、面々それぞれ愛おしい、まだⅡがあるようで楽しみです。
2023/10/17
雪
パリ五輪予選の興奮が冷めやらぬタイミングで、このシリーズの新刊が読めるなんて嬉しい。大学生になったユニとチカは、再びチームメイトとして大学リーグで闘うこととなる。中高時代にはライバルだった選手が大学では同じチームになったり、逆も然り。ユニチカだけでなく、三村や越智、浅野、弓掛ら他の登場人物たちにも外からは分からないそれぞれのドラマがある。バレーの試合を文章で読むのはなかなか大変だが、脳内で映像化され試合を目の前で見ているよう。続編へ。
2023/10/23
さぜん
中学・高校バレーと息子の成長を重ねつつ読んでいるこのシリーズ。試合の再現度もさることながら、彼らの心情を丁寧に精緻に描いていてバレー小説としては最高峰では。今回驚いたのは八重洲大学主将の太明。異色の経歴に加え、大学バレーの懐の大きさと4年間という勝負期間のスケールを知る。高校バレーは一発勝負だけど、大学はリーグ戦。闘い方が違う。清陰高校メンバーのその後や、新しく登場した選手たちの躍動感が半端ない。息子も大学まで続けてほしかったなあ。
2023/11/21
よっち
コートを挟んで熱戦を繰り広げた黒羽が挑む新しいステージは大学バレー。かつての敵が仲間になり、かつての仲間が敵になる大学生編。灰島・黒羽・三村が集う欅舎大。浅野・越智が集う八重洲大。弓掛が浅野のかつての後輩たちを率いる慧明大。一年生ながらも出場の機会を得てゆく灰島・黒羽と膝の負傷による出遅れを取り戻そうとあがく三村。彼らが台頭しつつある欅舎大と、不在になりがちな代表三人を擁する苦悩を抱える八重洲大が、慧明大を追う展開で、かつての仲間の状況にも一喜一憂しながら、今ある状況で頑張る彼らの姿がとても良かったです。
2023/10/10
えりこんぐ
シリーズ大学編。ユニチカがまた同じチームでプレーする事に。 ライバル校含め一気に登場人物が増えた様な。かつての敵で、味方で..ってこれはもう相関図ください! ゲーム中もワクワクするけど、コート外の普段のやり取りが楽しい。【図書館】
2023/12/31
感想・レビューをもっと見る