KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

錠剤F

錠剤F

錠剤F

作家
井上荒野
出版社
集英社
発売日
2024-01-10
ISBN
9784087718508
amazonで購入する Kindle版を購入する

錠剤F / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

井上 荒野は、新作中心に読んでいる作家です。一癖も二癖もありそうな短編集、オススメは、「ぴぴぴーズ」&「みみず」&「スミエ」の3本でした。 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-771850-8

2024/01/25

ショースケ

大きな事件は起こらない。その時その時の人の揺れ動く思い、自分でも驚く発言や行動、思いもかけず、そう思いもかけず流されていく感情。あらゆるものへの細かい描写、まるで私も物語の中に入り込んでいるようなそんな感覚。『乙事百合子の出身地』での初子と莉里の息遣いが聞こえてくるようで、ミステリでもないのに何故かハラハラドキドキしながら読んだ。こんな小説を読みたかったのかもしれない。

2024/04/04

ケンイチミズバ

コピーを頼まれたアルバイト店員は女性から渡された紙を見て驚く。いや、怖くなる。子供が欲しいの。私として欲しい。頭のオカシイ人なのか不妊治療でメンタルを病んだのか、コンビニでワンオペ中にこんなお客さんが来たら強盗よりも嫌かも知れない。このシチュエーションがひねり出される作家の創作力がすごいというか笑えるし怖い。忘れた頃、運転中にその女性が男性と腕を組んで歩いてくるのを目撃する。というだけのストーリー。オチもネタバレもない、ただこの世界観を堪能してください。と理解した。実は、それだけではなく、この彼はお金を。

2024/02/08

モルク

なんだろう、このざわざわ感。そんな短編が10話。これも井上さんの引き出しの一つ。不穏でスッキリしなくてモヤモヤするんだけど、読まされてしまう。「刺繍の本棚」「墓」が好き。

2024/03/22

itica

何と言えばよいのだろう。ぬかるみに足を取られてしまったような不快さと不安感が混在したような気持ち。いずれも日常を切り取ったような、あるかもしれないと思わせる短編集だったが、必ずザワザワが残るんだ。読んでも愉快にはならない。何だこれ?と思う。それなのにまたページをめくってしまう中毒性だけがある。

2024/01/23

感想・レビューをもっと見る