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モグラびと ニューヨーク地下生活者たち

モグラびと ニューヨーク地下生活者たち

モグラびと ニューヨーク地下生活者たち

作家
ジェニファー トス
渡辺葉
出版社
集英社
発売日
1997-01-24
ISBN
9784087732641
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モグラびと ニューヨーク地下生活者たち / 感想・レビュー

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空猫

「半地下」の家と言えば貧困の象徴だが。これは日の当たらない地下で暮らす「もぐらびと」と呼ばれる人々のルポ。人の目につく場所では暴力にさらされるので地下にもぐる。使わなくなった地下鉄、インフラの菅。それは地下18階にも及び迷路のようで…。政府は無きモノとして切り捨てたり、金づるとして利用したり。そこに居るのは薬物、酒の依存症から知的、精神の障害者、虐待から逃げ出した子供、、人が集まればコミュができる。地下から抜け出しても一人が寂しく戻る人も。そして戻りたくない人も→

2022/10/17

エリク

地下で生活しているホームレスが現実に存在することに驚きました。

2019/12/25

DEE

どこかのんびりしたタイトルと表紙絵からは想像がつかないほど内容は重い。 ニューヨークの広大な地下に暮らす人々。地上の暮らしを捨て、あるいは見捨てられ、何かから逃れ、何かを求め人々は地下に潜る。次第に地下生活に慣れて居心地の良さを感じてくるとさらに深く潜り、中にはもう地上には戻らない決意をする者も出てくる。 地下は危険だ。線路には高圧線が通っているし落下事故もある。そして麻薬で壊れた人間もウヨウヨしている。 警察も地下の警備には乗り気ではない。

2019/07/13

GaGa

97年に訳された本だが、今でも同じような状況なのだろうか?一度確立されたコミュニティを崩すのは難しいので、今も地下で暮らし続ける人がいるのであろう。他の国ではストリートチルドレンがこうした地下生活を送っていると聞く。切ない

2010/05/19

smatsu

NYの地下鉄の構内やトンネル、使われなくなった構造物の隙間などに住み着くホームレスの人々に取材し、それぞれの人生を浮かび上がらせるルポルタージュ。1986年の市当局の見積では、NYのホームレスのうち地下鉄内だけで5000人が住み着いているという。そこには地上とは別のコミュニティが存在し、地上とは別の文化があるという感じ。NYの地下生活では意外にも食べ物の確保は一番の問題ではないという。NYでは最高のご馳走が毎日ゴミ箱に入っており、大抵のものは見つかる。しかし確保するのが一番難しいのは自尊心と誇りなのだと。

2021/11/20

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