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そこに工場があるかぎり

そこに工場があるかぎり

そこに工場があるかぎり

作家
小川洋子
出版社
集英社
発売日
2021-01-26
ISBN
9784087816945
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そこに工場があるかぎり / 感想・レビュー

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真香

図書館本。小川洋子さん初読み。細い穴を開けることに特化した会社(大阪)をはじめ、お菓子(神戸)、ボート(滋賀)、乳母車(東京)、ガラス管(京都)、鉛筆(東京)の6つの工場の現場を見学・取材したエッセイ集。いずれの工場も派手さはないものの、熟練した技術力を持つ職人の存在が不可欠。筆者のものづくりに携わる人々への敬意や工場への深い愛から温かみが伝わってきて、読んでいてとても心地良い。同時に、自分の身近にあるものをもっと大事にしようと改めて思った。文だけでなく、説明用の写真やイラストがあったら尚良かったかな。

2021/04/28

よつば

「細穴の奥は深い」「お菓子と秘密。その魅惑的な世界」「丘の上でボートを作る」「手の体温を伝える」「瞬間の想像力」「身を削り奉仕する」6篇収録の工場エッセイ。文中から小川さんの工場愛が溢れ出していた。私自身は工場に全く興味はなかったが、実家が自営業だったので職人愛は強い。それもあってか工場で働く方達の物作りに対する情熱やプライド、真摯さに胸が熱くなる。町で時々見掛ける数人の子供達を載せた箱が「サンポカー」という名称だと初めて知ったり新発見がいくつもあり楽しい。普段使用している物達を更に大切にしたいと思えた。

2021/02/08

trazom

小川さんが6つの工場を訪問する。金属加工、競漕艇、大型乳母車など、独自の職人技に支えられた工場である。愚直に製品を作り続ける人たちの語る言葉は美しく、それに接する小川さんの感動が伝わってくる。しかし、正直、本書の内容は私の期待を大きく裏切る。小川さんには、その裏側に切り込んでほしかった。地域社会との軋轢、苦労が報われない空しさ、流通の中で虐げられる製造業の悲哀、市場の冷たさなど、誇りに満ちた言葉の裏側にある「工場の悲しさ」を、小川さんなら救いとれる筈なのに、薄っぺらい礼賛記事で終わっているのが残念である。

2021/03/07

ジュール リブレ

町の工場見学。お仕事してる人たちの真剣さと、目の付け所とのギャップが面白い。創業からのご苦労話や、技術のポイントはさながら、人柄や家族とのエピソードなど、小川洋子さんらしい視点で。各章のタイトルもまた、シンプルだけどセンス抜群。コロナの影響を受けて書かれた長文のあとがきが、またいいお味。気持ちいい読書になりました。

2021/03/05

(*'ω' *)@k_s

県立図書〜町工場の魅力を小川洋子さんがナビゲーターとなり紹介する擬似工場見学ができる一冊。モノを作るという事への熱意、発想、信念、理念、とても深い…様々な工程を経て作られる作品達は、機械の緻密さと、数値に表せない人間の繊細な感覚との融合で初めて創られる。取り上げられている6つの“モノ“は「穴」「お菓子」「ボート」「乳母車」「ガラス」「鉛筆」どれも特殊なものではないけど、どれにも作り手の熱い気持ちが込められている( *˙ω˙*)و グッ!前作の『科学の扉をノックする』も読まないと(*´艸`)

2021/04/26

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