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ルックバック (ジャンプコミックス)

ルックバック (ジャンプコミックス)

ルックバック (ジャンプコミックス)

作家
藤本タツキ
出版社
集英社
発売日
2021-09-03
ISBN
9784088827827
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ルックバック (ジャンプコミックス) / 感想・レビュー

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星野流人

ジャンプ+に掲載され話題となった藤本タツキさんの読切漫画が、それ一本のみ収録の単行本として登場。掲載しているのはルックバックのみで、ストイック。自分よりも技術のある京本の存在に一度は筆を折った藤野が、再び筆を執るまでの流れはかなり印象的でした。やはり創作において、褒めてくれる人……という存在は大きいと思いますね。物語のクライマックスの展開も衝撃的で、漫画や創作と向き合ってきた人生の青春をひとつの作品としてぶちかましてきたという印象です。とても良かったです……。

2021/09/04

ムッネニーク

75冊目『ルックバック』(藤本タツキ 著、2021年9月、集英社) 松本大洋先生や高野文子先生といった、表現主義的な大漫画家の方々の作品と比べても見劣りしない、現代漫画の最前線にして極北。不適切な表現があったとして、初掲載時にクレームが入り、その後一部表現を修正。今回の単行本化にあたり再度修正されている。つまりこの単行本に掲載されているのはバージョン3。バージョン2は本当に酷いものであったが、本バージョンはかなりブラッシュアップされており、むしろオリジナルよりも良くなっていると思う。 「背中を見て 京本」

2021/09/06

コットン

ふらっと本屋に入り内容も分からず、表紙の主人公らしい人の後ろ姿と帯に書かれている『青春物語』の惹句で勢いで購入。途中、京アニ事件を想起する場面もあるが、最後パラレルワールドで歩き出す場面が先を見据えて歩いていくようで良い終わり方。コミックというより散文のように感じる作品。

2021/12/20

keroppi

とにかく漫画を描く後姿がいい。時が流れる中で、ただひたすら描いている。セリフの無いシーンが熱く切ない。まるで映画を見ているようなコマ運び。うまいなと思う。「さよなら絵梨」とこの作品続けて読んだけど、もっと早くに読んでおけばよかったのにと思った。

2023/01/21

眠る山猫屋

感嘆。藤本タツキとは、こんな作品も描けるのか。嫉妬、絶望、希求、敬愛の隠った友情そして切望と哀悼へ。誰にでも訪れるような、誰しもが求めて憧れるような絆を得て喪い、もう一度、心に光を灯す。『さよなら絵梨』のような複雑さは無いが、やっぱり心に刻まれる物語。これを表現してみせた藤本タツキという作家の凄さは、きっとまだまだこれからだ。

2023/01/03

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