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ねじの人々 (1) (裏少年サンデーコミックス)

ねじの人々 (1) (裏少年サンデーコミックス)

ねじの人々 (1) (裏少年サンデーコミックス)

作家
若木民喜
出版社
小学館
発売日
2015-10-16
ISBN
9784091266088
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ねじの人々 (1) (裏少年サンデーコミックス) / 感想・レビュー

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放蕩長男

世にも珍しい哲学漫画です。「自分はどうしてここにいるのだろう」といった、哲学的な考え方をしているうちに、頭からネジが生えてきた高校生、根地大和。彼は哲学者な同級生のルネや万子と出会い、哲学の世界に足を踏み入れていきます。デカルト、プラトン、ハイデッカー・・・様々な哲学者の考え方に触れられる、不思議な漫画です。私は好きですが、合わない人にはトコトン合わない作品のようです。

2016/11/03

あなほりふくろう

「神のみ」で得た新たな地平のあたりは興味深いものがありました。「考える者は偉大なんだー」だからそれが選民思想なんだっつーのw、そこは他山の石とすべく。ねじやまと作家の対話やあとがきにもある通り、これは著者の個人的内省の色が強い作品なんでしょう。「他人の思索の追従をしてもしょーがない」この一冊も結局のところ著者の個人的体験にすぎないし、思索における方法も勿論「なぜ」も「答え」もきっと人の数ほどあるでしょう。それでも他者の思索の経緯に触れることはきっと無為ではないだろうし、その点では面白く読めました。次巻へ。

2016/10/09

トラシショウ。

「自分」について考え始めたところ、額に何故かネジが生えた少年・根地大和。しかもこのネジ、考えごとに耽れば耽るほどにグルグルと回り始める。ヒロインの名前「万子(「まこ」と読む)」を女性器の名前と誤読して大声で呼ぶクラスメートのくだりがスゴいインパクトだな(笑)。「なのは洋菓子店のいい仕事」二巻と同時発売、「神のみぞ知るセカイ」作者の新作のテーマは意外にも「哲学」。元々理屈っぽい作風では在ったけれども、その主題の通りに一口で言えば難解。だけど「なのは~」よりは個人的にはよほど面白い。(以下コメ欄に余談)。

2015/10/24

mint

登場人物たちは、自分、世界、問い、答え、などの問題について考え続ける。哲学の入り口に一緒に立ってくれるマンガ。作者のあとがきの「人の考えの解釈に人生を費やすことのしょーもなさを感じた」という言葉から、難しいことを理解しなければ哲学はできないという訳ではなく、一人一人が自分にとっての哲学を考えていくことが本当の哲学なんだということに気づいた。

2015/12/19

∃.狂茶党

主人公は、考え始めたが故に、ねじの人となる。 一人で、あるいは他のネジの人と、対話によって哲学の歴史をおさらいしていくはずだった。 しかし、作者の登場で、世界は意味を変える。 こうなったら、作者の自問自答ではないのか? 後期ジョージ秋山が、そのようなことを繰り返して煮詰まっていたことを、思い出す。 作者は多分メンタル的に追い込まれてる。 押切蓮介『暗い廊下とうしろの玄関』が、告白を始めて変わっていったようにジャンルを変える程の変化。 絵柄は可愛く、明るくはないが、ポップな漫画です。

2023/03/09

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