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ちいさこべえ (3) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

ちいさこべえ (3) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

ちいさこべえ (3) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

作家
望月ミネタロウ
山本周五郎
出版社
小学館
発売日
2014-03-28
ISBN
9784091861375
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ちいさこべえ (3) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) / 感想・レビュー

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yoshida

時代が変われど人間の真理は変わらない。時代に配慮しすぎると人間の美徳は失われるのかも知れない。20代の茂次だが、大留の若棟梁としての、人間としての筋の通った考えに感嘆する。言葉が少ないから周りには意地っぱりだと思われる。だが、本心を無理に明かすことはないという茂次の気遣いでもある。茂次の真意を知り、大留を取り巻く人々の誤解は氷解する。何より、この作品の密度の濃さも素晴らしい。ひとつひとつのコマに無駄がない。小説だと行間で伝えるところだが、この作品ではコマと絵で心情の揺らぎが伝わる。非常に巧みな作品と思う。

2020/01/16

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

★★★★時代が違う。本当にそうでしょうか?確かに、この世の中に『絶対』や『永遠』なんて有りません。目に見える物も、見えない物も変わらぬモノは有りません。周五郎が言うのは、お伽話の夢語り、すっかり時代は変わってしまったんでしょうか?もし、もしも、もしも本当の本当に時代が変わって、目に見えない物の価値が軽んじられているのだとしたら…また、変えていったら良い。綺麗ごとかどうか、動いてみたらいい

2016/02/14

とら

若棟梁の考えは正直理解出来ていなかったので、こう、ああも頑固に常識で考えれば好まれない選択を貫いた理由がはっきりした後、正にあの弟子たちや”横浜”のような心情になった。何故若棟梁を信じてやれなかったのか…若棟梁にだって考えは勿論あるさそりゃあ。そして本当は辛いと言うことも上手いこと隠しているのだ。一番色々なことに耐えているのは紛れもなく若棟梁である。そして最後らへんの、絵だけで魅せる展開―あの一コマ一コマからも、何かがにじみ出ている。何かを伝えようとしているのが分かる。本当に先の展開が気になる。気になる!

2014/09/14

ユーカ

こういうふうにひとを愛することができたら…。

2015/04/07

ぐうぐう

ロン毛とヒゲにより、表情が見えないから、茂次は誤解されるのではない。目と目を合わしたとて、理解はそう簡単には訪れない。事実、真正面を向き合ったりつに、茂次は思わず手をあげてしまう。次の夜、障子越しに二人は言葉を交わす。そして、和解する。目と目を合わすことではなく、相手を想い、自分を知ってもらおうと素直になること。そこに理解は訪れる。意地っ張りな茂次には、難しいことだけど。

2014/04/02

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