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浦沢直樹 描いて描いて描きまくる

浦沢直樹 描いて描いて描きまくる

浦沢直樹 描いて描いて描きまくる

作家
浦沢直樹
出版社
小学館
発売日
2016-01-27
ISBN
9784091990419
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浦沢直樹 描いて描いて描きまくる / 感想・レビュー

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えちぜんや よーた

「YAWARA!」と「Happy!」の比較。やはり「Happy!」は「YAWARA!」のアンチとして書かれていた。「Happy!」には「主人公はこうあってほしい」という読者のイメージをことごとく裏切っていく浦沢先生の意図が読み取れる。「Happy!」は「YAWARA!」と比べて善人がほとんど出てこないけど、現実の世界に即していると思う。マンガゆえに少々おおげさな描写もあるけど、世の中そんなもんじゃないでしょうかね。孤立無援でアゲインストの風がビュービューが吹きまくっているのところこそ世間というもの。

2019/07/25

s-kozy

これも息子からの借り本。「YAWARA!」「MONSTER」「20世紀少年」などで有名な漫画家・浦沢直樹が自身の半生とそれぞれの作品の制作秘話、さらに未来の展望についても語ったインタビューと秘蔵カットも掲載されている豪華な内容。中程には「MONSTER」のあるニ頁の「ネーム・下書き・完成原稿・雑誌掲載版」まである。ご本人は「ダサいことはやりたくない」という意識が強く、感覚的に読者が求めていることが分かるようで「天才肌の漫画職人」という印象を持った。いかん、「BILLY BAT」も読みたくなってしまった。

2017/02/07

ぐうぐう

今春、世田谷文学館で開催された『浦沢直樹展』を補完する目的で読むのが、本書の正しい接し方だろう。『浦沢直樹展』では、6歳のときに描いた鉄人28号の絵から、最新作『BILLY BAT』まで、多くの原画に触れる貴重な機会を得たが、本書はそのバックグラウンド、漫画家・浦沢直樹がどのように誕生し、いかにヒット作を連発する才能を得たかを、本人へののべ12時間半にもおよぶインタビューで明かしていく。多くの漫画家がそうであるように、手塚治虫体験で始まった浦沢の漫画人生は、大友克洋ショックにより本格化していく。(つづく)

2016/04/15

nukowan

NHKで放送されている漫勉シリーズおもしろいですよね。初期短編集から読んでいたスピリッツ世代です。YAWARA!時代はその他大勢の漫画家さんとして捉えていたけど、MONSTER、PLUTOのクオリティはさすがでした。認めざるを得ない。キチンと風呂敷をたたまないイメージがあったけど、最近は「物語を片付けない」という作り方もあることを認めてる。伊坂幸太郎作品とかでもあるよね。三日間のインタビューをまとめた読み応えのあるオフィシャル公式本でした。漫勉のフリートークをずっと聞いてるような感覚でたのしく読んでいた。

2020/12/18

Bo-he-mian

浦沢直樹は、『20世紀少年』で注目されメディアへの露出が増えた頃から、インタビュー記事や番組をそこそこ追ってきた。心の中では坂口尚のような漫画家を尊敬しながらも、メジャーで成功しなければ食っていけない現実主義者の印象が強くて、「お茶の間に出せないものは基本的に描かない」という言葉が強く印象に残っていた。だから基本的に「王道」の人だと永年思っていたが、このロングインタビュー本を読むと、むしろ逆で、王道の真逆をやり続けた人で、やはり反逆児なのだと強く印象づけられた事が、今までのインタビューと違い面白かった。

2024/04/17

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