居酒屋兆治 (P+D BOOKS)
居酒屋兆治 (P+D BOOKS) / 感想・レビュー
まいど
山口瞳の作品を読んだのはずいぶんと久しぶりだ。 ぼくは呑兵衛のイロハを山口瞳に教わった気がする。 彼の著者「酒呑みの自己弁護」の初版は15年も探してやっと手に入れた。 居酒屋兆治も高倉健の映画を観たけどどうも「魚影の群れ」と混じってしまって良くない。 狭くて汚くてな店の感じがそっちの方がしっくりくるのだ。でも高倉健は良かった気がする。 自分もずいぶんと年をとった。今夜あたりは良い呑兵衛に近づけているか考えながら呑むのもイイかもしれない。
2017/06/02
だいすけ
後世に受け継がれるべき名作でありながら入手困難な作品を販売するという小学館のP+D BOOKSでよんだ。 面白い本、話題の本を読むのもいいことだと思うが、日本が誇る文豪の昔の作品も読んでおいて損はないと思って手始めに居酒屋兆治をよんでみた。映画にもなっており高倉健さんが主演をしたらしい。居酒屋に集う個性溢れる人達の人間愛憎劇であった。
2015/08/20
アンパッサン
映画が大好きだったので、読んでみた。いかにも、山本周五郎を溺愛なさっていた作家が書かれたって感じ。 たとえば、 「世の中には頭のいい男がいる。他人のすることを悪意としか受け取らない男がいる。保身のために全力をあげて戦う男がいる。……しかし、兆治は徒党を組むつもりはなく、人気者になりたいと思ったこともなかった。」なんてところがすっごく。 ってか不器用に生きている人間は、主人公兆治寄りに生きちゃうよなあって思います。兆治みたいに生きたいし。
2017/06/08
kikizo
昭和の香りがプンプン。久しぶりの瞳さん。人間臭さと青臭さが同居した感じが何とも言えない。読み終わった後、ちょっと一息つきたくなった。
2016/02/25
頼山陽
「ザ・昭和」。80年代初頭の日本社会の汗臭い人間模様が鮮やかに伝わってきて、あの頃に浸りたい人にはオススメ。
2016/01/13
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