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岸辺のアルバム (P+D BOOKS)

岸辺のアルバム (P+D BOOKS)

岸辺のアルバム (P+D BOOKS)

作家
山田太一
出版社
小学館
発売日
2018-11-08
ISBN
9784093523516
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岸辺のアルバム (P+D BOOKS) / 感想・レビュー

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shun

 男が一生かけて築きあげたものの象徴が長期ローン返済という犠牲のもとに買った家というのは、一昔前にはよくある考えだった。家を守るために家族は仮面を被ってかろうじて平凡な幸福を得た庶民であると自他ともに確認し合うのだ。不倫ごときで大騒ぎして家を失う位なら、観て見ぬふりをして生きて行くのがよい。家族のために家があるのか、家のために家族が存在するのかという価値の逆転に気づこうともせずに生きていた時、突然の災害で大切だと思った家を失い、初めて、そんなものを守るより大切なことがあったと気づくということだろう。

2020/06/17

あやこん

ドラマがあまりに有名で、私も見たという記憶はあるのですけど、さすがに子供の頃であり、詳細は覚えていません。台風で多摩川が決壊し、家が流された映像はよく覚えていますが、そこからこういう小説にする発想が、すごいですね。 76-77年に新聞連載だったそうですが、素材に古い物はあっても、あまり古臭く感じなかったです。まあ、父親はまさしくあの頃の昭和の父親であり、それはしょうがないと思います。

2021/06/26

でろり~ん

そっか原作があったのかというのがきっかけになった一冊。単行本として発表されてすぐテレビが始まっているようですね。放送は見ていないのに内容は知っているという、現代にありがちな作品。やっぱりちゃんと見ないと、読まないとダメよね。グロテスクとさえ言えるようなパワーがありました。一人だけあだ名で呼ばれる哀愁、ビリケンさん。複数登場するトリックスター。ドラマ黄金期。バカにならなければ燥げなかったバブル。ホームドラマにセックスを持ち込んだのは誰が最初なんでしょうかね。この時期の向田ドラマに阿修羅のごとくがありました。

2020/05/23

09z1!

 ー空也上人がいたーは小説としては気に入っていたし、最近のエッセイを読むとインテリジェンスの深さを感じました。本作ー岸辺のアルバムーはあまりにドラマが有名ですが、原作が新聞連載の小説だったとは全く知りませんでした。世代間の対立、親子の価値観や生き方のちがい、家族の歪みや失望など繰り返し展開されるテーマです。放任過ぎても、構いすぎても良くない親の子供に対する接し方は、時は変われど連綿と続く問題で、私自身も迷いながら、生きています。若干古臭い描写もありますが、70年代にしては尖がった作品ではないでしょうか。

2021/03/29

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