KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない

まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない

まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない

作家
中野信子
かんようこ
サイドランチ
出版社
小学館
発売日
2019-07-19
ISBN
9784093887137
amazonで購入する Kindle版を購入する

「まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない」のおすすめレビュー

ヒトがいじめをやめられない衝撃的理由。「脳」がいじめを選択している?

『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』(中野信子:著、かんようこ:まんが、サイドランチ:編集協力/小学館)

「あんたが登校するほうに50円かけたから、明日こそ必ず学校に来てよね」――筆者が中学生の頃、同級生のこの言葉を聞いた時に「自分の価値は50円なんだ…」と思った。人の考え方や人生を変えてしまうほど強い力を持っている。それがいじめの恐ろしさだ。

 毎年夏休みが明けると、いじめを苦にして自ら死を選ぼうとした人の存在がニュースを通じて報道される。その悲しいニュースに触れるたび、多くの人が「いじめなんてなくなればいい」と憤るのに、学校という枠だけでなく、社会に出てもいじめはなくならない。人は誰かをいじめずにはいられないのだろうか――。

 誰もがよくないと分かっているのに、根絶できない。その「いじめ」の正体を脳科学という視点から解き明かすのが、『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』(中野信子:著、かんようこ:まんが、サイドランチ:編集協力/小学館)だ。本書は、ヒトがいじめをやめられない理由と、そのうえでの対処法をストーリーコミックの…

2019/8/21

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

たまきら

「いじめがやめられないほど楽しい」という言葉に戦慄しつつも、こういう集団意識が高い、一見「まとまっている」場所ほど危険という説明に納得せざるを得なかった。集団・大多数の人の安定した日常のために、それを乱す可能性があると決めつけられた人が疎外される。けれども、止める方法はある。ショッキングでわかりやすいマンガのあとくわしい解説に続く…という流れは、何となく不安を感じている人にもメッセージが届きやすいように感じました。

2023/12/08

なるみ(旧Narumi)

脳科学者中野信子さんが2017年に刊行した同作をマンガ化したもの。いじめのおこるメカニズムを脳科学の視点からわかりやすくマンガで解説されていて、読みやすかったです。最終章の第6章に、大人のいじめの回避策、子どものいじめの回避策がそれぞれ書かれているのが印象的でした。職場に苦手な人がいる時、適度な距離を保ちお互いに傷つけ合わない(お互いに苦手意識を持っているから)60%の仲を目指す気持ちで対応するとのアイデアも一策だと思いました。

2020/01/12

Twakiz

同タイトルの新書のエッセンスをマンガストーリー+ミニ解説でどうぞ,という本.いじめは集団のフリーライダーを排除して集団を守るために人間が持っている本能の過剰発現なので「やめましょう」ではななくならない,というのが主張の本体.解決策は「生きるために逃げろ」であるが「逃げる先もない」人もいる.登場する「脳カフェ」は微妙・・笑

2019/10/15

gtn

ヒトが種を存続させるために生み出した「集団」システムからはみ出す者を排除するため、「いじめ」が人間に本能として備わっていることはよくわかった。その回避策として、いじめる側の人間から逃げることが大事なことも同感できる。ただ、弱い者いじめする者は、強者に滅法弱く、臆病なのも真理。強気で反撃すれば、案外シュンとなることも往々にしてある。しかし、畜生どもは卑劣にも徒党を組んだりするので、ここは安全地帯に避難した方が無難か。

2021/02/13

ochatomo

図書館展示棚より 袖の紹介文『“いじめを根絶させよう”という目標そのものが、問題解決への道を複雑にさせているのではないでしょうか。』に惹かれた 中野信子さん監修 2013年いじめ防止対策推進法施行 しかしいじめは人間が集団維持して生存率を高めるため進化で身につけた機能であり『向社会性の高まりが、逆にいじめを引き起こす』 仲間意識を不必要に高めないよう工夫する必要 2019刊 (メモ)セロトニン不足での不安、オキシトシンによる排外感情、ドーパミン放出の快感、テストステロンによる攻撃性

2019/12/09

感想・レビューをもっと見る