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女人京都

女人京都

女人京都

作家
酒井順子
出版社
小学館
発売日
2022-09-28
ISBN
9784093888769
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女人京都 / 感想・レビュー

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シナモン

そうか、平安時代の高貴な女性たちの生活ってコロナ禍の自粛生活のようなものだったんだな。京都に生き、歴史に名を残した女性たち。その足跡を辿りながらの京都散策。酒井さんの軽妙な語り口にふむふむと興味をそそられながら楽しく読み進めました。時々挟まってくる京都の甘味も魅力的です。交通手段なんかもけっこう具体的なので実際にこの本持って京都散策してみたくなりました。

2022/11/06

trazom

京都に因んだ女性たちの足跡を辿るとても豊かな一冊だった。光明皇后から上村松園・九条武子まで、多彩な登場人物に思いを馳せながら京都の町を巡る。特に、藤原高子・待賢門院璋子・後深草院二条など、平安・鎌倉の女性の性的な奔放さを描く時に酒井さんの筆は躍動する。京都は数年前、オーバーツーリズムの弊害で、見るも無残で醜悪な街になった。折角コロナがその愚に気付かせてくれたのに、日本政府は、再び、訪日外国人観光客の「数」を目標にするという愚策を繰り返そうとする。この本のように豊かに思いを巡らすことのできる京都を守りたい。

2022/11/06

さつき

光明皇后から新島八重まで。京都に残る女人たちの足跡を訪ねながら、美味しいものも頂く。女友達との旅のような軽やかなエッセイでした。コロナ禍に書かれたため、一部は実際に訪れずバーチャルなのも時代を感じます。あとがきでも触れられてましたが、さすが千年の都!各時代に色んなヒロイン達がいますね。有名な名所旧跡だけでなく、ちょっとマイナーな場所も多く紹介され、ますます京都に行きたくなりました。

2023/05/07

けぴ

奈良時代~近代までを京都で活躍した女性にスポットをあてて時系列に語るエッセイ。コロナ禍に連載されたため、実際に現地を訪問したものからグーグルで脳内訪問したものまで様々。通読すると紫式部、清少納言に代表される平安時代が華々しい。自分で旅行した箇所の周辺にも色々な見所があったことが分りました。

2023/07/23

sofia

確かに歴史に名を残している女性は断然、京都の人が多い。古代の京都の女性から近現代の京都の女性まで時系列で載っているが、行ったことがないところも結構紹介されていて、またまた京都に行きたくなった。藤原道綱母を「道綱くんママ」と言ってしまう酒井順子のわかりやすい言い方も毎度のことながら好き。『源氏物語』『平家物語』「斎王」「院政期」の女性の話もおもしろかった。今宮神社近くのあぶり餅また食べたいなあ。

2023/05/17

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