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ヴァイタル・サイン (小学館文庫 み 24-1)

ヴァイタル・サイン (小学館文庫 み 24-1)

ヴァイタル・サイン (小学館文庫 み 24-1)

作家
南杏子
出版社
小学館
発売日
2023-10-06
ISBN
9784094072990
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ヴァイタル・サイン (小学館文庫 み 24-1) / 感想・レビュー

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カブ

改めて看護師って大変な仕事だなと思ってしまうほど、リアルな医療の現場が描かれています。それでも希望を持ってその職業を選んでくれたことに感謝しかありません。

2023/11/05

タルシル📖ヨムノスキー

著者は地域医療に携わる現役医師。だからなのか、この物語は胸が苦しくなるほどリアルに看護師の日常を実に的確に描いている。尊大な医師、理想ばかり口にする管理職、学歴を振りかざす新人、そして他の患者を差し置いても自分ファーストにしろという患者、おまけに自分のことは棚に上げて理不尽な要求ばかり突きつけてくる家族。一番割を食うのは経験5年〜10年くらいの真面目な中堅。主人公の素野子もそんな中堅看護師。読んでいて看護師さんの激務に頭が下がります。終章は少し出来すぎかもしれないけれどそのくらい救いがないと辛すぎる。

2023/11/14

OHモリ

・同業者である医師の著者が書いた本は気が付けば必ず読むようにしている。この作品は医師が書いているだけあってわりにリアルな看護師残酷物語あるあるという感じですね。いやいや、医師なのに看護師のリアルな生活や感情を書ける著者の観察眼や他職種に対する共感が素晴らしいと感じた。 ・途中ドロドロでくたくたで読むのも辛くなったけど・・・最終的には悪人はいない、読後感の良い希望が持てるハッピーエンドだったのが嬉しく励まされた。そんなにうまくはいかないことは重々承知していてもです。

2024/01/04

マダムぷるる

南杏子さんの作品は読みやすい。それだけに次々起こる理不尽な出来事がダイレクトに伝わり、イライラしたりなやんだり、読者として時に傷ついた。主人公のヴァイタルサインが弱く、薄くなっていくようなシーンが続くとこちらまで生きる力がなくなっていくようだ。当直の医師も患者の家族もみんな精一杯で、実のところは誰も責めを負うべきではないのかな、とも思ったりもした。 あらゆるものが電子化されたり、改良されたりして業務は楽に、安全に、という方向に行っているはずなんだけど。第一線で今も頑張っているすべての人に感謝しよう。

2023/11/11

智哉

心身が壊れていく素野子が不憫でならない。感謝の言葉ひとつ言えない患者にどんな価値があるのか。看護師に食って掛かる親族は言語道断。健康寿命が尽きた患者に対する医療の在り方は正しいのだろうか。暴言とわかりつつも、言わずにはいられない。

2024/03/23

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