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日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

作家
小松左京
出版社
小学館
発売日
2005-12-06
ISBN
9784094080667
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日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2) / 感想・レビュー

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ミカママ

この作品が50年前に書かれたことへの驚き。テクノロジーの多少の古臭さを除けば、これはこんにち起きていること、と言われたら信じてしまうだろう。作者がここで問いかけているのは、パニック小説を使った「日本人としてのアイデンティティ」だと思う。国が滅亡することの恐ろしさ、その時に手を差し伸べてくれるのはどこの国なのか、幸運にも他国に逃げられたとして、そこで生き残れるのはどんな群衆か。現行のドラマはまだ始まったばかりだが、モチーフを借りた別モノとして観た方が良さそう。

2021/10/27

三代目 びあだいまおう

日本中を震撼させた大ベストセラー!我々の住む日本という生命基盤があっけなく海中に沈んでいく!地殻変動で同時多発の地震や噴火が発生し、列島が割れ、列島が傾き、海に飲み込まれていく。1億人以上の世界共通言語を持たない日本人は、列島から逃げて生きられるのか、他国が難民を受け入れてくれるのか?日本という国と歴史の消滅。人類史上惑星史上未曽有でも、未来に何が起こるかなどわかるわけがない。だからこそのリアリティ。エピソードの美しき余韻は素晴らしき民族日本人を映した!今日この瞬間を大切に。大切な人を心から大切に‼️🙇

2020/12/09

おたま

やっと読み終わった。5章、6章と次第に日本が沈んでいく様子が描かれる。しかし、ここの描写は凄まじい。実に多くの視点から、日本各地の壊滅していく様子や、沈みゆく様が描かれる。国内、国外での日本人救出、脱出の様子も描かれる。それらが実にリアルに描かれている。シーンは目まぐるしく変化していき、非常に多面的に「日本沈没」が描かれる。地質学、地球物理という自然科学だけでなく、政治、経済、国際関係、文化、哲学等、小松左京の博識が詰め込まれている。それだけに、物語の展開に追いついていくだけでも大変なこと。圧倒された。

2020/12/28

AICHAN

図書館本。日本が沈没する。この大事態に政府は何をするのか。今の政府なら国会議員と官僚と金持ちだけで国外逃亡する気がするが、この物語の中の政府は、日本民族(アイヌ・琉球民族を含む)の存続を目指して大量の海外移民を模索する。島国日本は太古から島の内だけで生活してきて事足りた。海外に移住するような人は少なかった。島の外が怖く島の内が心地よかったのだろう。けれど災害国である日本は、大量移民についても考えておくべき気がする。その点で参考になる物語だと思う。私は島の内が心地よいわけではないが何もしない派だな。

2018/09/15

ken_sakura

とても満足ヽ(´▽`)/東京大地震が起きた上巻から、富士火山帯を伊豆諸島から順番に北に向かって噴火が起きる・・あれも?とドキドキな展開が下巻の始まり。他方で西日本は1日2センチの地盤沈下。後半は日本は沈むのか沈まないのか最後までドキドキ。幕間に人が人らしく描かれている。この塩梅がとても心地好かった。インターネットで見つけた映画の深海潜水艇わだつみの画像が可愛い(=^▽^)σ初版は1973年。上下巻で四百万部とのこと。ノルウェイの森も四百万部じゃなかったっけ?昔のプロ野球の観客数みたいとも思った(^。^)

2018/09/16

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