下町ロケット (小学館文庫)
下町ロケット (小学館文庫) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
タイトルからは、下町の町工場のオヤジが周りのいろんな人々の助けを得て艱難辛苦の末にロケットを飛ばすお話かと思っていた。ところが、それは大いに外れ(一部はそうなのだが)、実際上は経済小説というか、主としては中小企業の経営者の夢の物語だった。次から次へと難題がやってきて、その度に私たち読者はハラハラもし、時には痛快さに快哉をあげ、また時には共感に心を震わせと忙しいこと限りがない。そんな風だからページを繰る手が止まらない。疾走するスピードで読むことになる。うまく行きすぎだとは思う。そうは思うのだけど…。
2023/11/06
抹茶モナカ
下町の町工場の社長と社員達が、大企業のロケット部品を製造するまでの物語。これは、働く人が読むファンタジー作品でしょう。読んでいる時は、楽しくて、幸せな読書体験だった。『働く』という事についても考えさせるのだけど、そこはあまり考え過ぎると、落ち込むので、流した。
2014/08/22
OCEAN8380
ドラマで見ていたからあらすじは分かっていたけれどやっぱり面白かった。池井戸さんの作品を読むと仕事の大切さに気付かされる。ドラマもう一回見たくなりました。
2016/11/23
れみ
ロケット開発の道を諦め父の会社を継いだ佃航平が、取引先や商売敵の理不尽な要求にも屈せず、新たなロケット開発に研究者としてではなく中小企業の経営者として従業員たちとともに関わろうと奮闘するお話。次々にやってくる危機にハラハラさせられながら、最後にはグッときた。面白かった!
2014/09/14
koji
TBS放映中のこのドラマは録画し、繰り返し繰り返し観ました。そのうえで、原作を読みました。テレビドラマの熱い科白は殆ど原作から持ってきたのですね。さて池井戸さんの小説は、これでもかこれでもかと襲いかかる試練から決して逃げないこと。その点は半沢直樹や花咲舞とおなじですが、それ以上にこの作品に共感するのは、社長と社員が同じ目線で堂々と渡り合っていること。銀行にはないものです。本音のぶつかりあいが、いつしか佃プライド、佃品質に昇華していくところはグイグイ読ませてくれます。さあ後半のガウディ計画へ、まずドラマから
2015/11/20
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