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俺たちの箱根駅伝 下

俺たちの箱根駅伝 下

俺たちの箱根駅伝 下

作家
池井戸潤
出版社
文藝春秋
発売日
2024-04-24
ISBN
9784163917733
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俺たちの箱根駅伝 下 / 感想・レビュー

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はにこ

正直、上巻を読み終えた時は、テレビ局の下りは要らないんじゃないかと思っていた。しかし、下巻での辛島のアナウンスによりその考えは打ち消される。走る一人ひとりの想いや背負っているものが伝えられることによって上巻での伏線が回収されていく。それが涙腺にめちゃめちゃ効いてきて電車の中で耐えるのがキツかった。襷が繋がり終わりが見えるにつれ、いつまでもこの光景を見ていたい。そんな気になる作品だった。

2024/04/26

Schunag

下巻はほぼまるまる箱根駅伝のレース。つまり丸の内から箱根へ走って戻ってくるだけなのに、単調でないどころかカラフルでスリリングであることに驚くが、よく考えれば主人公チームだけでもランナーが10人、それぞれのドラマがあるのだから短編小説が10編入っているようなものなのだ。天候、コンディション不良、怪ランナーの登場、ライバルとの因縁などドラマの種は喜怒哀楽全部入り。要所要所に入る中継側のドラマも素晴らしく、CMを入れるタイミング選びがこんなにもスリリングになろうとは。個人的な推しは辛島アナ。その名調子に泣く。

2024/04/24

ちび太

過剰な演出がなく、箱根駅伝という素材を最大限活かした小説。本人回想と実況のバランスが心地よく、終盤になるにつれて盛り上がる。実際の箱根駅伝では、学生連合チームは近年低迷しており、100回大会では編成されなかった。101回大会は編成させるだろうか?編成されると盛り上がるのになぁ、と思う。

2024/04/24

manabukimoto

下巻は箱根駅伝本選。敗者で寄せ集めの学生連合チームの奮闘。 読み終えて、思う。私が毎年心を動かされているのは箱根駅伝ではなく「箱根駅伝中継」なのではないかと。 走るという、苦しみに加え、抜かされたり、心が折れたり。そんな姿を見ることが苦痛ではなく、むしろ「感動」に昇華させられるのは、そこに「物語」が加わるから。中継アナ辛島の語りに、数度、泣かされる。 見慣れたコースとユニフォームカラーが脳内に背景として浮かび、確かな語りが心を揺さぶる。 甲斐、諸矢、青葉、徳重。スピンオフの宝庫。面白かった!

2024/04/28

うずら

上巻に引き続きaudible にて。 下巻も、グイグイ引き込まれ、あっという間に聴き終わりました。 ラストもなんとなく予想はついてはいたものの、やはり池井戸さんは読ませますね。 そして報道側のお話も、興味深い。コマーシャルを挟むタイミングって、そういう思惑があるのか!って小ネタですけど妙に残りました。

2024/04/28

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