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眠る鉄道: SLEEPING BEAUTY

眠る鉄道: SLEEPING BEAUTY

眠る鉄道: SLEEPING BEAUTY

作家
丸田祥三
出版社
小学館
発売日
2012-04-01
ISBN
9784096820674
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眠る鉄道: SLEEPING BEAUTY / 感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

廃車になった汽車電車線路の写真集。著者の名前はどこかで見た事ある人だと思ったが、切通理作か誰かの一件に関わった人ではなかったか?(それはまあどうでもいいが)。副題に「SLEEPING BEAUTY」とあるが、朽ちた様なものばかりで美しいとは思わない。ただ、郷愁は強く感じる。幼い頃、こんな廃車のある場所で遊んだ事がある。今は田舎でも空き家など退治される傾向がある。それは仕方ない事だと思うが、廃れたものを退治したその果てに、こういうものに郷愁を感じる感覚は失われる様になるだろう。いずれ。近い将来。

2015/10/16

shibatay

使われなくなった車両、に抱くイメージは、多くの場合、哀愁とかノスタルジー、あるいは「哀れみ」ではないだろうか。が、この写真集では廃車両たちが哀れまれるのを拒絶するかのように、主張し、叫び、謳っている。クロスプロセスやエッジの利いたモノクロなどを多様して表現された一枚一枚に、かつてその車両たちが力強く走り抜けていた「時代」が声をあげている。やがては野に、森に呑み込まれて風景の中に溶けていくであろう廃車両たちと、一晩じっくり語り合ってみたい、そんな気持ちにさせる写真集。

2012/07/16

ゆか@中四国読メの会コミュ参加中

[図書館]人待ち中に図書館内で読んだ本。現役を退いた後、廃棄されたり放置されたりしている車両、廃線となった線路の写真集。かなり加工してあるものやモノクロなど色々な写真が見れる。巻末には各車両の現役時代の写真とともに解説もある。なんだろう…厳かな感じのする写真もあって楽しめた。

2012/08/11

たくのみ

ある意味、ホラーな雰囲気の車両の残骸に背筋が凍る。 が、巻末の解説で、車両の往時の活躍を読むとき、「ご苦労様」と声をかけたくなる別の感情が湧いてくる。不思議な写真集。

2012/06/16

参謀

これはかなり惹かれる写真集でした。走っている鉄道ではなく、廃車となった鉄道車両のその果ての姿を写した写真集。コントラストを強めたり、色彩を変えたりしているので、アニメのイラストだったり、幻想的な写真を思い起こさせるものとなっています。終わりの向う側へ。そこにも静かなる物語が確かに存在する。

2014/09/21

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