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同調圧力のトリセツ (小学館新書 442)

同調圧力のトリセツ (小学館新書 442)

同調圧力のトリセツ (小学館新書 442)

作家
鴻上尚史
中野信子
出版社
小学館
発売日
2022-11-24
ISBN
9784098254422
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同調圧力のトリセツ (小学館新書 442) / 感想・レビュー

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よっち

脳科学界の中野信子氏と演劇界の鴻上尚史氏が、対談で心地良く生きるためのコミュニケーションについて語り、息苦しさから抜け出すいくつかのヒントを見出そうとする一冊。中途半端に壊れた世間に残る強い同調圧力や、枠組みを疑わせない教育、親から受け取る価値観の呪いに縛られ、コミュニケーションに悩み、息苦しさからなかなか逃れられずにいる今の状況。揉めた時に何とかする力を身につけて、何でも自分で解決しようと思わないこと、枠組みを疑わせない教育から抜け出すことができれば、閉塞感のある状況も少しは楽になるかもしれないですね。

2023/03/20

assam2005

「同調圧力」より「コミュニケーション」といった方がしっくりくる。「コミュニケーションが上手いというのは、誰とでもすぐに仲良くなれることではなく、もめた時に何とかできる能力がある人のこと」であり、誰かとぶつからないことではなく、ぶつかってもその場を何とかおさめること。自己主張と妥協点の両立って、日本は弱い。経験から対処法を学ぶべきなのに、協調性を盾にぶつからないように強いるのでは、いつまで経っても対処法はつかめない。協調性など言葉の定義がズレているのが問題な気がする。それを多様性と考えるのも早計だろうか。

2023/02/08

Cinejazz

【中野信子サン】私達日本人は、分かりやすくて面白いことは、どこか他人に後ろ指をさされかねない、よくないことだと考える傾向がありますよね。 【鴻上尚史サン】それは小学校以来の教育に問題があると考えます。国語の教科書に載っている文章は、つまらないほど価値が高いと評価されている...ちなみに、活字離れの一番の原因は、異様に芥川賞の評価が高いこと。芥川賞は物語が面白いことより、文体で勝負。本を読み慣れたレベルの高い人達向け。直木賞こそ活字の面白さ、物語のも白さがあるんです。【中野信子サン】本屋大賞受賞作も好き。

2023/04/03

まゆまゆ

劇作家と脳科学者による対談。これまでの日本人的な生活では、小さな世間ともいうべき集団で生きてきた。しかし、集団の中で他人を仲間として意識し始めると、同時に妬みの感情も併せ持ってしまう。この感情の揺さぶりが集団の中で同調を生む正体ではないか、と。世間は非言語的なメッセージで成立するもので、そういった世間は今や中途半端に壊れ始めている。

2023/04/11

ざっく

群れるのは苦手だけど、孤独にはなりたくないよね。自分の思っていることを言語化した途端に、嘘になる、という前提を受け入れると、思っていることを話しやすくなる。言葉や文字にしたときの思いのズレが気になってしまう人間なので。「コミュニケーションが上手いというのは、誰とでもすぐに仲良くなれることではなく、もめた時に何とかできる能力がある人のこと」と言われると実感を持つのがより難しい。誰とでも仲良くできる人は、揉めた時に収拾をつけてる人のような気もするけど、ちょっと異なっているのかな。

2023/06/10

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