KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

君は放課後インソムニア (14) (ビッグコミックス)

君は放課後インソムニア (14) (ビッグコミックス)

君は放課後インソムニア (14) (ビッグコミックス)

作家
オジロマコト
出版社
小学館
発売日
2023-10-12
ISBN
9784098625369
amazonで購入する Kindle版を購入する

君は放課後インソムニア (14) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いわし

どうしてこれほど魅力的なのだろう。キャラもストーリーも確かに良い。ただ何より、空気感を切り取るのが抜群に上手い。夏や冬の匂いが、夜と昼の音が、少年少女の心情が、とてもリアルに感じられる。零れそうな星空の下で楽しそうに振る舞う少女に見惚れそうになる。「君と会うために生まれてきた」なんてありきたりな愛の言葉が、世界でたった一つの真実であるかのように心に沁みる。エモいという言葉の意味が知りたいならこの漫画を読めばいい。一瞬の煌めきを切り取る写真みたいに刹那的なときめきを見事に切り取った、素晴らしい青春漫画。

2023/12/12

りんご

はああぁぁぁ完結しちゃった。胸がギュウギュウ苦しかったし切なかった。先のことはわからない。それでも一緒に居たらいい。きみの隣だとなぜか安心して眠れる。それだけでいいんじゃない。きみのせいで不安になることだってあるさ。それでもきみの事が好きで大切なんだもん。

2024/01/07

ぐうぐう

「ここからは無言ね」気持ちを伝えるのに、必ずしも言葉が必要なわけではないことを、この漫画はずっと伝えてきたように思える。だからこそ沈黙の描写からは、いくつもの想いが溢れ、伝わってくる。そこには、言葉ではなく、表情が、仕草が、風景が、構図が、気持ちを、想いを表現しているのだ。それはたぶん、漫画が持つ、そもそもの力ではないか。名残惜しい最終巻。そんな読者の、それこそ想いを掬うかのような、映画風エンドロールなエンディングが、またグッと来る。

2023/11/07

ちぇけら

冬の濃度が増してくる夜には、いつも悲しい記憶ばかりがよみがえる。眠りかたを忘れ、目を瞑るたび目が冴えて、太陽がのぼるまで、体を丸めてじっと耐えることしかできない。だからきみと過ごす深夜はぼくにとって灯火だったのだ。きみはたいせつだよ。うしないたくないよ。手を伸ばすほどきみは遠くて、好きになるほど気分は重くて、だってたいせつなものは愛さなければならないと思い込んでいたんだ。いつかきみは消えてしまう気がした。朝焼けに融けていく星のように。でもきっと大丈夫。また明日。その連なりが、いつの間にか未来になっている。

2023/12/28

AKF-ZERO

手術前の、伊咲の悲痛な叫びは心に響いて、あれは本当に辛い。現実を直視してちょっぴり挫けそうになったけど、丸太と伊咲、二人に未来があって良かったです。早矢と伊咲の姉妹仲も互いに歩み寄ったことにより、修復されたようでなによりです。ラストの丸太の演出は、驚かされて作者さんにしてやられたなと(苦笑) エンディングはオジロマコトさんらしい締め方で面白かったです。次回作も楽しみに待ちたいと思います。

2023/11/19

感想・レビューをもっと見る