劇光仮面 (4) (ビッグコミックス)
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劇光仮面 (4) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
不穏が具体化し、その姿を現わす。「誰かにはめられた仮面は“檻”だけど、自分で選んだ仮面は“砦”」特撮ヒーロー「ハチカズキダブルオー」の主題歌の一節。あるいは、実相寺のモノローグ。「この世界には時折 怪異が発生している。でもそれは大衆受けする事件に上書きされ、解決しないまま記憶の彼方に押しやられてしまう」人がそうであるように、社会もまた仮面を被る。そして人を、世間を偽るため、人間の皮という仮面を被る者が登場する。この逆説よ。逆説で言えば、実相寺達もまた、逆説の産物だ。(つづく)
2023/11/18
コリエル
怪人という劇しい光に触れた特技研の面々が、少しずつ東京に集い動き始める。追い求めていたものと遭遇したとき、実相寺の心はどのように動くのかというところが気になるが、その答えが出る前に死地を乗り越えないとな。
2023/10/30
ぷほは
どんな鳥も、想像力より高くは飛べない。どんなCGも、現実の特撮より生々しくはならない。どんなAIも、生身の人間の愚かさには到達できない。そこには劇しさが足りない。劇しさとは、自己超越ということだ。「ない」ものを「ある」よう魅せかける業の中に、日常生活の中で非日常に備え続ける姿勢の中に、「リアルである」ことよりも「リアルになりにいく」ことの尊さの中に、常におのれを越えていこうとするドラマがある。そのドラマにも、歴史がある。歴史の中に、読者がいる。読者が目にするものの中に、劇画がある。劇画の中に、感動がある。
2023/10/31
プロムナード
「変身」と呼んで過言ではない。などというナレーションがそもそも狂気じみていて素晴らしすぎる。ついに「本番」が始まったという声も多いが、劇光仮面は「非常時のヒーローとは平時の狂人である」という話であって、1巻からずっと「本番」だと理解しています。
2023/11/12
北白川にゃんこ
これが 本物か。
2024/01/11
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