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竹取物語: 現代語訳 (新潮文庫 か 1-19)

竹取物語: 現代語訳 (新潮文庫 か 1-19)

竹取物語: 現代語訳 (新潮文庫 か 1-19)

作家
川端康成
出版社
新潮社
発売日
1998-05-01
ISBN
9784101001241
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竹取物語: 現代語訳 (新潮文庫 か 1-19) / 感想・レビュー

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メタボン

☆☆☆★ 物語として非常に上手く構成されている竹取物語。求婚のためかぐや姫の無理難題を解決しようと様々に企むもあえなく失敗する5人の男達。その結末に必ず言葉のオチがついているのも面白い。「鉢を捨てる→恥を捨つ、玉の枝→魂離る(たまさかる)、阿部大臣→あへなし(あべなし)、李のように腫れた目は食べ難し→あなたへがたし、子安貝がない→甲斐がない」。解説は川端が現代語訳した部分をほとんど含んでいることから、ある意味解説だけ読めば竹取物語の内容がほとんどわかってしまう。が、やはりここは川端の美文を味わうべき。

2021/07/04

のびすけ

日本最古の物語である「竹取物語」。川端康成による現代語訳とその解説。物語をじっくり読んだのは初めてだったけど、読み物として十分面白い。また60頁に亘る丁寧な解説を併せて読むことでその味わいも深まった。高畑勲監督の「かぐや姫の物語」で、かぐや姫が犯した罪とは何だったのか?ということが話題になっていたが、残念ながら解説では触れられていなかった。その「罪」についての解釈も様々あるらしい。改めて動画で「かぐや姫の物語」の予告を見たら、二階堂和美さんが歌う「いのちの記憶」を聞いて涙腺崩壊してしまった。

2020/12/29

くみ

正直「この方が現代語訳したとして、何か印象が変わるのか?」と上からの気持ちで読み始めたが、読み終わった今、潔くその態度を謝りたい。登場人物たちの活き活きしてること!姫も情の薄い娘さんだと思ってたけど、色々と悩む心の機微が伝わってきた。結婚を迫る養父母に「そんなに結婚言われても!」とふくれたりもする。皇子たちの性格も一人一人書き分けられていて、個性が光っていたそして気持ちを短歌に託してのやりとりは絶妙でした。こんな切り返しが出来たらSNSトラブルなくなるね!こんなにポップな話だったのかと目の覚める思いです。

2018/07/16

阿呆った(旧・ことうら)

◆現代語訳:川端康成◆原文に挑戦する前の準備運動として読破。◆竹取物語は、現存古代物語最古の作品。源氏物語以前は、『女主人公』『意味が理解しやすい』『滑稽もの』が多いらしい。というのは、源氏物語以前は男性作家ばかりだったからだそうです。

2015/12/22

辺辺

川端康成による現代語訳の竹取物語。原文より先に現代語とその解説を読破。現代語訳のほうが勿論面白いし、個人的にその解説のほうがもっと興味深くて、どこをどう読むべきか、楽しむべき処をズバリ言い当ててるほうがもっと面白楽しい。古典が苦手なのだが、ちゃんとすらすらと読めるようになりたいなと思う。

2016/06/02

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