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川端康成

職業・肩書き
作家
ふりがな
かわばた・やすなり

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1937年
『雪国』第3回文芸懇話会賞
1951年
『千羽鶴』第8回日本芸術院賞 文芸部門
1954年
『山の音』第7回野間文芸賞
1959年
ゲーテメダル
1962年
『眠れる美女』第16回毎日出版文化賞
1968年
ノーベル文学賞

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【1分間名作あらすじ】生き別れ、身分違いとなった双子の姉妹――川端康成『古都』

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『古都 (新潮文庫) 』(川端康成/新潮社)

 物語の主人公は、京都の由緒正しい呉服屋の美しい一人娘である佐田千重子。両親に愛されながら育った彼女だが、彼女は実の子ではなかった。そして自分が捨て子なのではないかと悩んでいた。秀男という青年が彼女に思いを寄せていた。

 5月、千重子は自分とそっくりな娘を見かける。それからしばらく経った7月の祇園祭の夜、彼女は八坂神社でその娘を再度見つけた。苗子というその娘は千重子のことを見つめ、「あんたは姉さんや」と言う。

 彼女らは互いの身の上を話した。ふたりは双生児で、姉の千重子だけが生まれて間もなく呉服屋の前に捨てられたのだ。しかし互いに20歳となった今、苗子は杉林で労働する娘であるのに対し、千重子は呉服屋の教養ある娘。身分の違いを感じた苗子は、千重子のことをお嬢さんと呼んだ。

 千重子に好意を寄せる秀男は千重子と間違えて苗子に声をかけ、自身が考えた柄の着物の帯を織りたいと申し出る。秀男は次第に苗子に惚れていく。その頃、千重子の方では幼馴染の真一という青年との縁談が進んでいた。

 千重子に手が届かず瓜二つの妹に惚れ…

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【1分間名作あらすじ】精神的な不倫と、一家崩壊の物語――川端康成『舞姫』

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『舞姫 (新潮文庫)』(川端康成/新潮社)

 矢木波子と夫の元男との間には21歳の娘と大学生の息子がいる。裕福な育ちで理想家めいたところのある波子は、バレエ教室を営んでいる。かつてはプリマドンナとして舞台での活躍を夢見ていたが、今は娘と生徒の育成に勤しんでいる。対して夫の元男は現実主義的な国文学者で、価値観が合わないことが多い。

 波子は夫に隠れて、結婚前に恋人関係にあった竹原という男としばしば密会している。しかし2人はずっとプラトニックな関係を保っていた。また彼女は夫に体を求められると拒まなかったがそこに心はなく、最近は屈辱を感じるまでになっていた。

 息子の高男はどちらかといえば父のことを尊敬していたが、娘の品子は母の波子のことを慕っていた。彼女も波子からバレエを習い、舞姫を目指していた。

 そんな品子の口から、波子は夫が内緒で貯金をしていることを知らされショックを受ける。元男も波子の浮気に気づいていないわけではなく、財産の確保や息子の留学準備を進めているのであった。夫婦はもはや仮の姿で、そこに本物の家族の信頼やつながりはなかった。

 ある日、波子…

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前田敦子、ママ役&関西弁に初挑戦! 笑って泣ける“お葬式コメディ”映画「葬式の名人」に期待の声

前田敦子、ママ役&関西弁に初挑戦! 笑って泣ける“お葬式コメディ”映画「葬式の名人」に期待の声

 映画評論家・樋口尚文の監督作品「葬式の名人」が2019年に公開決定。メインキャストには前田敦子と高良健吾が抜擢され、「めちゃくちゃ面白そう!」「あっちゃんと高良健吾が組むなんて、名作になる予感しかない」と早くも反響の声が相次いでいる。

 ノーベル文学賞受賞作家・川端康成の作品群を原案にした同作。物語はシングルマザー・渡辺雪子のもとに、高校時代の同級生の訃報が届くところからはじまる。卒業から10年の時を経て久々に集まった同級生たちは、これまでに見たことも聞いたこともない“奇想天外なお通夜”を体験することに―。

 映画は川端康成の母校・大阪府立茨木高等学校を中心に、全て茨木市で撮影。コメディ、ラブストーリー、ファンタジーを詰め込み、笑いあり涙ありの現代喜劇として描かれている。雪子を演じる前田は、母親役と関西弁での演技に初挑戦。また高良に関しては、茨木高校野球部顧問で雪子の同級生・豊川大輔という役どころ。

 今回の作品に関して監督の樋口は、「いつか前田さんでマーティン・スコセッシ『アリスの恋』のようなカッコいいシングルマザーが描けたら、というかなわぬ夢を…

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文豪が描く究極の「書かないエロ」――川端康成『雪国』

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『雪国 (新潮文庫)』(川端康成/新潮社)

 親譲りの財産で生活を送る妻子持ちの文筆家・島村が、雪国の温泉旅館に通い、駒子という芸者との関係を深める様子を直接的に書かず(比喩や背景描写でそれを匂わせつつ)綴った物語。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」——12月の初め、島村は雪国に向かう汽車の中で、病人の男に付き添う女性に興味を惹かれる。旅館に着いた島村は、芸者の駒子と落ち合って朝まで共に過ごす。

 島村は、5月に駒子と初めて過ごした夜を回想する。人手が足りていなかった芸者の代わりに島村の部屋にお酌に来たのが、見習いの19歳の駒子だった。「君とは友達でいたい」と島村は言ったが、結局酔った駒子と一夜を共にしたのだった。駒子はその後まもなく芸者になっていた。

 再会の翌日、島村は駒子の師匠の家に行った。汽車の中で見かけた病人は師匠の息子の行男で、腸結核で命が長くないため帰郷したそうだ。付き添っていた女性は葉子といい、駒子の知り合いだった。駒子は行男の許婚で、治療費のため芸者に出たのだと島村は伝え聞くが、駒子はそれを否定する。島村は滞在中、毎晩駒…

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「この指がなまなましく覚えている」味わい深いエロ! 【文豪に学ぶ官能表現講座】

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 文学と言われると、なにか崇高でお堅いものをイメージする方もいるかもしれないが、名作とされる文学にはかなり踏み込んだ性描写が実際多く存在する。ふだん我々が、単に「エロいなぁ」「興奮するなぁ」という言葉だけで済ませているようなシチュエーションや心理状態も、文豪の手にかかれば一層輝くのだ。「そんな言葉で例えるの!?」「こんなに細かく説明するの!?」「自分では言葉にできなかったけど、これを読んだら自分があの時どうして興奮していたのかが分かる気がする!」などと感じさせられる文豪たちの官能的な文章を5点ご紹介したい。

■湯上り姿は15~20分後が旬! ——谷崎潤一郎『痴人の愛』

『痴人の愛 (新潮文庫)』(谷崎潤一郎/新潮社)

 やはり文学に潜むエロと言えば、この人は欠かせない。谷崎潤一郎は性をテーマに描いた名作を多く生み出しているため学校で習うことは少ないが、そのクオリティは凄まじい。代表作『痴人の愛』は、真面目な男がいずれ自分の妻にするために15歳の少女を育てるが、次第に少女の魔性にとりつかれ下僕になっていく様子を描く物語だ。

一体女の「湯上り姿」と云うもの…

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【1分間名作あらすじ】川端康成『伊豆の踊子』――少女の純粋な美しさに触れることでほぐれていく憂鬱な少年の心

【1分間名作あらすじ】川端康成『伊豆の踊子』――少女の純粋な美しさに触れることでほぐれていく憂鬱な少年の心

『伊豆の踊子(新潮文庫)』(川端康成/新潮社)

 孤児として育ったせいで自分の性格が歪んでいるということに気付いた主人公の学生「私」は、その思いに耐えかねて伊豆の旅に出た。その道中で旅芸人の一行に出会う。その中にいたある踊子に惹かれ、下田までの旅路を彼らと共にする。この時代、芸人という職業柄のため世間から蔑視されていた旅芸人たちは、分け隔てなく好意的な態度で旅を共にする「私」の優しさに心を開き、また「私」自身も彼らの優しさに触れていくうちに心が安らいでいくことに気付く。

 ある晩「私」は旅先の宿で踊子が男の客に汚されているのではないかと心配になり夜も眠れなかったが、翌日浴場でうれしそうに手を振っている踊子を見て安心する。踊子の持つ純粋な美しさにすっかり魅了された「私」だが、船で東京へと帰る日が来る。「私」は別れの前夜に踊子らを映画へ誘うが、母から反対された踊子は現れなかった。結局ひとりで映画を観た「私」は得も言われぬ心寂しさに襲われ、帰り道に涙をこぼす。

 そして別れの朝「私」が船乗り場へ近付くと、そこには踊子がひとりでうずくまっていた。何を話しか…

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眠る娘に添い寝するジジイは何の夢を見るか? 川端康成『眠れる美女』|連載第2回

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「愛おしき変態本」第2回は、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」というあまりにも有名な書き出しで始まる『雪国』などの作品、そして日本人として初めてノーベル文学賞を受賞した川端康成の『眠れる美女』(新潮社)だ。

『眠れる美女』(川端康成)

かわばた・やすなり 1899年(明治32年)大阪市天満此花町出身。東京帝国大学在学中に菊池寛に認められる。横光利一らとともに「新感覚派」と呼ばれた。代表作は『伊豆の踊子』『雪国』『千羽鶴』『山の音』など。1968年にノーベル文学賞を受賞し、『美しい日本の私―その序説』という講演を行った。1972年(昭和47年)逗子の仕事場でガス自殺(遺書がないため事故死説もある)し、世界中に衝撃を与えた。

『眠れる美女』は、1960年に『新潮』に連載された短編小説で、舞台は海の近くにある一軒の宿。そこは薬で眠らされた裸の娘と一晩同じ布団で添い寝をする、老人のための会員制秘密クラブだ。娘は深く眠っているので何をされても起きない。たちの悪いいたずらや本番は厳禁(裸体を鑑賞する、乳を触るなどはOK)なのだが…

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隠れエロ、非モテ……あの文豪の意外な素顔

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 芸人随一の読書家で、太宰治を敬愛するなど大の文学好きとして知られるピース又吉。彼がブレイクしたことで、文豪についても注目されるようになった。しかし、文豪の名前を聞いても「教科書で読んだだけ」「タイトルは知ってるんだけど……」といった人も多いのでは? 又吉のように文豪について語れたらかっこいいのに、文豪の作品はお堅い感じがしてなかなか手を付けられない――そんな人にオススメしたいのが、10月21日に発売されたコミックエッセイ『よちよち文藝部』(久世番子/文藝春秋)だ。

 文豪や、彼らの作品がとても身近に感じられるようになる、この本。たとえば、石川啄木の場合は、「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざり」という有名な詩をピックアップ。家族を養うために必死に働く様子を書いたこの詩から、親孝行で真面目な苦労人のようなイメージを持っている人もいるだろう。しかし、それは大きな間違い! プライドが高く、女遊びも好きだった彼は、仕事も休むことが多く、金遣いも荒かったそう。代表作のひとつである「不来方のお城の草に寝転びて空に吸はれし十五の心」も、ひとつ前の「教室…

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