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阿部一族・舞姫 (新潮文庫)

阿部一族・舞姫 (新潮文庫)

阿部一族・舞姫 (新潮文庫)

作家
森鴎外
出版社
新潮社
発売日
2006-04-01
ISBN
9784101020044
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阿部一族・舞姫 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ehirano1

安部一族について。極端な能力主義が生んだ「悲劇」の1つと見ることも出来ます。しかし、その極端な能力主義も難治国故の1手段でしかなく、ちょうど時代の転換期が重なったことから、その「悲劇」は「時代の転換期に必要とされる生贄(これは佐藤優氏が自身の経験も交えてよく言っています)」と見ることができるのではないかと思いました。そしてこの悲劇の背後にあるはずのビハインドストーリーは一体どういうものか大変興味が湧きます。

2023/07/09

ykmmr (^_^)

鴎外の醍醐味小説集。実は鴎外以外のモデルがいると言われている『舞姫』。内容は恋愛小説の割にさらりとして簡潔。ヒロインの狂気を表現するのに、なかなか女心の立場に立てなかったかな。時代は違えど、この部分は太宰だったらどう表現したかな?と考えてしまったり。 『阿部一族』・『堺事件』は鴎外得意の歴史編。何処か『死』を美学にする日本でも、『殉死』については戦国や江戸時代初期ではすでに賛否両論。この後に、将軍綱吉が実際に禁止をする事になる。皆さんと同じ、私も『鶏』が好きかも。

2021/08/17

カブトムシ

私は高校時代帰宅部で、信州の山奥に家があり、一番近くの高校への通学に、1時間近くかかりました。やっと舗装工事が始まったばかりで、がたがたバスが揺れて、読書はしなかった。家に帰って受験勉強もあったが、読書をしました。森鴎外が一番好きで、もちろん活字で読みました。「舞姫」の教科書の原文もそんなに難しくはなかった。後に加藤道子さんの全文朗読のカセットテープでも何度も聴きました。そのカセットテープには「最後の一句」の上田みゆきさんの朗読もあり、今でも聴いています。ユーキャンのCDやYouTubeも聴いています。

優希

『舞姫』の印象が強いです。現代文の授業で読み込んでいましたが、やはり小説として読むと違いますね。恋より出世を選び、裏切られたエリスが発する一言に打ちのめされました。他の短編が薄く見えるほどの衝撃作と言っても良いですね。

2023/11/30

GaGa

今までそう多く読まずに生きてきた森鴎外だが、代表作でもある「舞姫」ってこんなに手ごわい作品だったか、巻末にある注解を幾度もめくり漸く読み終えることが出来た。耽美な作品かと思いきや、結構えぐい(笑)もう一つの表題作「阿部一族」は全然読むのに苦労なく、殉死という日本特有のおかしな美学を描いた名作と言える。

2010/12/17

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