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この気持ちもいつか忘れる (新潮文庫 す 29-2)

この気持ちもいつか忘れる (新潮文庫 す 29-2)

この気持ちもいつか忘れる (新潮文庫 す 29-2)

作家
住野よる
出版社
新潮社
発売日
2023-06-26
ISBN
9784101023526
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「この気持ちもいつか忘れる (新潮文庫 す 29-2)」の関連記事

桜田ひよりが選んだ1冊は?「ひと言で恋愛小説と括れない二人の感情と想像を全て覆された展開に魅了されました」

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2024年5月号からの転載になります。

 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、桜田ひよりさん。 (取材・文=倉田モトキ 写真=干川 修)

「いつも、次の台本が届くまで時間が空くと、本屋さんで小説を何冊か買って一気に読むんです。この小説は、特に一番のお気に入りでした」  作家の名や作品の話題性に左右されず、本を選ぶ際は直感で決めるという桜田さん。住野よるの小説を手にしたのも、この時が初めてだった。 「主人公は中二病を自称するような性格の男子高校生カヤで、そんな彼が謎の少女チカと出会う。そこには単純にSFや恋愛小説というジャンルで括れない複雑さがあり、不思議な感覚になりました。しかも後半には、えっ?えっ!?と驚く怒涛の展開があり、次々と予想を覆されていく。読んでいて気持ちよかったです(笑)」  桜田さんが強く惹かれたのは、真逆ともいえる性格の二人の心の距離。「歪だけど調和が取れた関係に、恋愛を超えた繋がりを感じた」そう…

2024/4/15

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この気持ちもいつか忘れる (新潮文庫 す 29-2) / 感想・レビュー

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ソルティ

あまりにも主人公カヤが無気力無関心で自分も人もつまらないと全てを見下しているので、その思考は間違ってないけど巻き込まれて嫌な気分になった。でもチカを好きだった時と沙苗に殻を破られてからの感情の変化は文章でも表されていていい方になった。すごい話だった。あとTHE BACK HORNとの完全音楽コラボがいい。こういうメディアミックス企画をいろんな人がたくさんしていってほしい!「「私達には、誰かの全てを分かってあげることなんて出来ない。全てを肯定してあげることも出来ない。出来るのは横に並んで歩くことくらい」」

2023/09/02

よっち

退屈な日常に絶望する高校生のカヤ。彼の前に現れた爪と目しか見えない異世界の少女・チカと出会い、真夜中の邂逅を重ねてゆく青春小説。生きていることに希望を見いだせないカヤが偶然であった少女の存在。互いの世界に不思議なシンクロがあることに気づき実験を始める二人。かけがえのない日々で大切な存在だからこそ、どうしても許せないことがあって、それがあっさり失われてしまう恐ろしさを何度も突きつけられましたが、だからこそ忘れてしまおうとせずに手放さなくて良かった、そう思える時がいつか来ることを願わずにはいられませんでした。

2023/06/27

楽駿

新潮の100冊/2023。品川図書館本。The Back Hornという音楽グループとコラボした作品。私には、この作品も、音楽の方もあまりしっくりこなかった。若き日に、絶対、ただ一つの恋と思ったとしても、その激しい思いも、消えてなくなる事はなくても、静かに風化してゆく。人は、過去にのみには生きられない。今を生きていれば、過去の友人や恋人は、次第に遠ざかっていく。言いたい事は解るが、前振りが長すぎたのかも。

2023/07/31

ひめありす@灯れ松明の火

【新潮部2023】実質的な痛みのない青く透明なイニシエーション。何もかも知ってる振りして傷つかないで。偉そうにしないで。読む人の年齢やバックグラウンドによっても捉え方が違うのかな。

2023/07/11

Gonzou82

タイトルが素晴らしい 最初はSF作品かと思いましたが、巻き取りがなく、タイトルで締めたのが良かった。なんて陰鬱なキャラ何だろうと最初はひいて読んでましたが、彼女の有り得ないポジティブさが良かった。リアルでいたら最高の女性です。

2023/08/25

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