大絵画展 (新潮文庫 も 47-20)
大絵画展 (新潮文庫 も 47-20) / 感想・レビュー
ぽてち
新聞広告を見てなんとなく購入してしまったが、2011年に出版された作品の再文庫化だった(単行本・文庫は光文社)。なんとね(-_-;)。後発ゆえ大幅に加筆修正され名画の口絵付きだ。転落人生のどんづまりで投資詐欺に引っかかり後のなくなった男と女が、誘われるまま名画強奪に荷担するというお話。あまり深く考えずに読めばそれなりに楽しいが、ちょっと考え出すとあれこれ気になってくる。御都合主義が過ぎるし、懲りない馬鹿ばかりで呆れてしまう。美術界の不都合な事情を歯に衣着せず暴くのは爽快だったが。続篇・続々篇もあるようだ。
2024/01/04
yuui
確かに買う時にどっかでみたことある表紙やなと若干思ったんやけどな!整理しとったら持ってました🙈💦 内容全く覚えてなかったからいいんやけどさ! ストリート的にはちょっと長いけど映画化したら凄い面白いじゃないかなと思った! みんながハッピーに終わって良かったですね🤗 前の感想にも書いたけどほんとコンフィデンスマンみたいやった☺️
2023/12/07
レイコ
望月諒子の絵画に対する強く厳しい矜持が語られる一冊。同時に日本美術界、欧米オークションの歴史と闇も。美術って美しい術をさらり表現するものじゃない。うっすら感じてはいた事だけど、もうピュアな気持ちじゃ鑑賞出来ない。絵画をめぐる史実に独自のストーリーを加え、辻褄を合わせる。その作風はすごいけど「哄う北斎」と比べると展開激しすぎるかな。スマートな紳士がスマートに罪を犯しちゃう場面と絵画に対する熱く、泥臭く、熱い想い。その対比は楽しめた。
2024/01/07
BamgB
長い話だった。最初は絵画のオークションや値の付き方の話かと思いきや、、。 途中ちょっと流し読みをしてしまった。
2023/12/21
みちる
最後まで気が緩まなかった!! 絵画を巡って、詐欺をしたものと、その被害者との闘いに感じた。 それぞれの人たちが絵画に対してお金として見るか、それとも愛なのか。見方が全然違う。 更にはそこに、絵画の権利を争って、国同士の話も絡んでくる。 想像以上に壮大なお話だった。 オッペンハイマーがゴッホの作品を買っていたこともあることにビックリ(現実とどこまで同じかわからないけれど) 話の終わりに出てくる、解説員の話が印象的。 続編もあるとのことで、望月諒子さんの作品を今後も読んでいきたい。 すごいなぁ、この作品。
2024/04/14
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