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夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)

夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)

夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)

作家
黒川伊保子
出版社
新潮社
発売日
2010-11-29
ISBN
9784101279527
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ジャンル

「夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)」のおすすめレビュー

「旦那よ、なんで分かってくれないのかなぁ…」その原因は、夫が“男脳”の持ち主だからです!

『夫婦脳—夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか—(新潮文庫)』(黒川伊保子/新潮社)  あなたは、10年前から使っているキッチンカウンターの角に小指をぶつけ、思いがけず痛い。うう…。そこにやって来た寝起きの旦那にあなたはこう甘える。「ううう。指をぶつけちゃった」と。すると旦那はあなたにこう言い放つ。「どうしてぶつけたの?」…。「うう、痛い」とうずくまるあなた。「理由が分からなきゃ何もアドバイスできない」と無情な旦那。「可哀想にと言ってほしかっただけなのに…」。そうぼやくあなたに旦那はこう畳みかけてくる。「可哀想に、と言われることに、何の意味があるんだ?」。さぞかしストレスだろう。旦那よ、なんで分かってくれないのかなぁ…、と。

 ただ単純に甘えたいときに要らぬ問題解決を試みるのが男という生き物だ。ではこの旦那は本当に薄情なのか? 答えはNOだ。男性脳からしてみれば、妻が再度痛い思いをすることのないようにという愛情ゆえにそのような問答をしているのだ。

 女性脳は右脳(感じる領域)と左脳(考える領域、言語機能局在側)の連携が男性脳よりも遥かに優れてい…

2017/12/25

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「女ってホント面倒くさいよな…」なんて思っているうちは妻とうまくいきません!モテません!

『夫婦脳—夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか—(新潮文庫)』(黒川伊保子/新潮社)  「女って本当に面倒くさいよな…」と、男性ならば誰もが感じたことがあるのではないだろうか。私にも往々にしてある。女性の話は時として、コミュニケーションにおいて合理性という概念がないように思える。時系列や主語述語、さらには話者の視点すらも整理されていない女性の話は聞いているだけで脳の思考回路が瓦解し、時として、精気を吸い取られているような感覚の境地に至る。

 加えてもう1つ、「そんなこと思っていたならその時にしっかりと言ってくれたらよかったのに」も、かなりの“男の気持ちあるある”ではなかろうか。妻の口から堰を切ったように流れ出る今までの不平不満。こうなったらもう手に負えない。長年連れ添った妻ともなればその量も膨大。「いやいや、先に言ってくれないと。こっちも対策や対応ができないじゃないか!」と叫びたくなる気持ちは痛いほどわかる。とは言っても、そんな不満を日々募らせながら私たち男は結局女性から離れられない。

 せっかく一緒に過ごすのならば常に幸せに付き合えた方が理に…

2017/12/22

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夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫) / 感想・レビュー

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Aya Murakami

令和元年新潮文庫紅白本合戦 精神科通いなので心が防衛本能の産物だということは知識として知っていたのですが、ここまで生殖や免疫と似ているものだとは…!どちらも生命維持に不可欠な防衛機能ですからね。しかしながら心が相手との信頼関係やコミュニケーションを重視する一方で生殖・免疫は強い子孫を残すことを重視。なんだか方向性の違いで解散ライブを行うバンドグループを連想してしまいました。自分の体内で解散騒ぎを起こされるのはなんだか嫌だなぁ。

2020/01/13

いつでも母さん

我が夫婦を考えながら読了に至る。8割近く当たっている!なんとシックリ来るのだろうかと笑えて、「そうそう」「そうなのよ~」と独り言の多かったことか。結婚後ン十年も過ぎた今、ようやく説明が。夫脳との違いと私脳の「漏れ続ける言葉」の訳(笑)はじめにから、嵌ってしまいましたからね~作者・黒川さんの出来たご子息の対応が又、素晴らしい。我が息子に教えても無駄だろうが・・柴門さんの解説も面白かった。この本を教えて下さった読友さんにそして、読メに感謝する次第です。尚、これは夫には読ませられない。読書をしない夫で良かった♥

2015/12/19

chimako

生殖の相性は 免疫抗体の型が遠く離れて一致しない方が良いらしい。多様性が増え子孫の生存率が上がるためだという。生体としての相性は最悪ということ。だ~か~ら~ 分かり合えるなんてないのだと。妻は夫をかけがえのない友人とし、夫は妻に共感することを忘れず7年毎の危機を乗り切る、それが大事……という別れないのが前提のお話。全部に「なるほど」と頷くことは出来なかったが、「わかってもらおう」も「わかりたい」もやめようと思った。今年は7年周期の35年目。まったく相容れない生命体としての毎日は続く。

2016/06/19

takaichiro

108円本。何の気なしに手に取り、読み始めてすぐこの手の話題で誰かと会話したなぁと思ったら、先週”言葉を発することも楽しい”と教えてくれた本の作者である黒川さんでした。読書は一義的に作者との対話に感じますが、本が世に出ていることによって、微かかもしれないが何かしら影響を与えている社会との接点でもあるのかも。本書自体は脳科学者の視点、職業婦人・家庭婦人からの考察と、読み物として面白いです。男と女は脳の作りが違うのでいくら勉強してもお互いよく理解できないのではと思え、だから愛おしい存在なんでしょうね。

2019/05/27

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

「夫の心と妻の心はなぜこうも相容れないのか」という副題は刺さります。妻は髪型を変えても気づかない夫に悲しみ、家事を手伝ってほしいという暗黙の念を察しない夫に悲しみます。夫の方は寄り道の多い買い物にうんざりし、「これとあれどちらがいいと思う?」と問われ「こっち」というと違う方を嬉々として買う妻に苛立ちます。全ては脳科学的に遺伝的に正しいことですが「あわないこと」「してくれないこと」を数え上げるのではなく「してくれること」を見出だすことが大切なようです。

2018/01/04

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