「そこそこの美人」にイラッとしてしまう理由とは? 群れの中の自分の序列を守るために発達した女性脳を解剖する
『女女問題のトリセツ(SB新書)』(黒川伊保子/SBクリエイティブ)
男性の世界と女性の世界は違うらしい、とはよく聞かされてきた。個を尊重するジェンダーレスの時代になっても、それはさほど変わらないらしい。
男性から見るとちょっと不思議な世界、女性から見ると当たり前の世界。『女女問題のトリセツ(SB新書)』(黒川 伊保子/SBクリエイティブ)は、男には分かりづらい女性の世界を、脳科学で切り込み、説得力ある解説を試みている。
本書が掲げるわかりやすいテーマは、「なぜ、女は女にイラつくのか」。その原因と対処法を示している。男性も女性も、本書を読めば女性の言動が腑に落ちるはずだ。
本書いわく、女性は男性とは違う「女性脳」をもつ。女性脳の特長は、群れで子育てをする動物の本能を備えているため、「周囲に大切にされていないと命が危ない」という危機感をもっていることだという。だからこそ、共感意欲が高く、感性が似ている友達がだんぜん心地よいらしい。ちなみに「男性脳」は、「仲間のために自己犠牲する覚悟」をもっていることが特長である。子育てという本能によって自分自身を守…