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閉鎖病棟 (新潮文庫)

閉鎖病棟 (新潮文庫)

閉鎖病棟 (新潮文庫)

作家
帚木蓬生
出版社
新潮社
発売日
1997-04-25
ISBN
9784101288079
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あらすじ

とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは――。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。

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とある精神科病院で起こった殺人事件、その真相は――『閉鎖病棟』笑福亭鶴瓶&綾野剛&小松菜奈で映画化に期待の声

 帚木蓬生の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』が、笑福亭鶴瓶の主演で映画化される。綾野剛や小松菜奈といった俳優陣が出演することも明かされ、「このメンバーの共演なら期待できそう」と話題だ。

 作者の帚木は、精神科医として勤務する傍ら数多くの作品を手がけてきた小説家。吉川英治文学新人賞や歴史時代作家クラブ賞作品賞、日本医療小説大賞など数多くの受賞歴を持ち、新書や選書、児童書など幅広い著作を出版している。

『閉鎖病棟』は1994年に発表され、1995年に山本周五郎賞を受賞。精神病棟を患者の視点で描いたストーリーが話題を呼び、読者からは「病棟の現実がリアルに描かれている」「ラストでは感動で涙が止まらなくなった」「優しさが溢れる文章と構成力が素晴らしい」と絶賛の声が後を絶たない。

 笑福亭が演じる主人公の梶木秀丸は、死刑囚でありながら刑の失敗により生き長らえた男性。綾野剛は秀丸と心を通わせる患者・チュウさん役、小松は不登校が原因で通院を続ける女子高生・由紀役としてキャスティングされた。映画の監督を務める平山秀幸は、「笑福亭鶴瓶さんは、きっと新しい顔を見せてもらえると…

2019/2/12

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閉鎖病棟 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

タイトルは『閉鎖病棟』だが、ここで描かれる精神科の病院は、一部に鉄格子こそ入ってはいるものの、限りなく開放病棟に近いものであり、医師、看護師ともに理想的といってもよいものである。では、何故『閉鎖病棟』なのかといえば、「ここは解放病棟であっても、その実、社会からは拒絶された閉鎖病棟なのだ」ということであり、病院を取り巻く社会こそが病院を隔離し、閉鎖するものとの認識なのであり、告発である。解説者も指摘しているのは残念だが、「患者はもう、どんな人間にもなれない」のが現状なのだ。精神疾患を抱えた人たちを主人公に⇒

2016/05/05

サム・ミイラ

私の義兄は小児麻痺による身障者であった。大学に進み兄の家に居候した私は兄の学級の友人達と親しく触れ合ううち、身体に障害のある方と健常者の問題を知り理解したつもりでいた。差別を憎んだ。しかし精神に障害を持つ方の事を考えた事は一度もなかった。あまりにも私は無知だった。この本は人間としてとても大切な事を気づかせてくれる。生きる事は辛く悲しい事のほうが多い。しかしだからこそ喜びもあるのだと、希望は貴方のそばにいつもあるのだと著者は語りかける。温かくそして冷徹に。多くの人に読んでほしい良書である。

2016/08/25

yoshida

じっくりと噛みしめながら読了。読書の与えてくれる喜びを改めて感じることが出来ました。ある精神科病棟に長期間に渡り入院する患者達。彼等は様々な過去を持ち、そこで天寿を全うするか自死する。すなわち退院が殆どない。今ほど精神疾患が知られてなかった時代、患者達は世間と身内の偏見に耐え忍び、毎日を送っていた。とても不幸な事件から当校拒否になり外来へ通う中学生の少女と、入院患者達の交流。立ち直りかけた少女を暴力が襲う。少女を再び救う為、患者達はある行動をとる。絶望から希望へ、少女と患者達の勇気に感動した。名作です。

2016/10/29

鉄之助

20年、30年…と隔離され閉鎖病棟に暮らす、様々な過去を持つ人々。しかし、決して陰湿、陰惨でない。むしろ、前向きに、「確かに生きている」感が良かった。「独房にいた15年間、来る日も来る日も字を書くしかなかった。そのうち字も覚えた」。墨汁を使うのでなく、30分から1時間かけて墨をするのが良い、のだという。「頭のなかのもやもやが消え、別人になる」。私も無性に、やってみたくなった。 → 続く

2019/02/09

ちょこまーぶる

辛い読書になるかなと思ったが、最後には人の温かさを感じると同時に勇気も貰える一冊でした。精神科病棟に入院している患者さんの入院患者としての人生の日々を書き記されています。やはり、彼らの人生は偏見に満ちた人生を歩んでいるという事が胸が痛いほど感じましたね。発症時は、周りの人々を巻き込んで多大なストレスを与えているけど、しっかりと治療に向き合うことでコントロール可能となり、自分の意志で決めれる生き方の選択権までは放棄させれないことを忘れてはいけないと病院に勤めている者として改めて思いましたね。おススメ本です。

2016/03/10

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