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愛なんて嘘 (新潮文庫)

愛なんて嘘 (新潮文庫)

愛なんて嘘 (新潮文庫)

作家
白石一文
出版社
新潮社
発売日
2017-08-27
ISBN
9784101340746
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ジャンル

愛なんて嘘 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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masa

人は思い込みの生き物だ。何より大切だと信じていたものを失う度に思い知る。思い込みだからこそ、こうして生きていけるのだと。だから、愛なんて嘘だと嘯かれても驚かない。けれど嘘をついて「苦しんで可哀想でした」はナルシズムに過ぎる。きっと、嘘をつき通すのも真実を打ち明けるのも、どちらもエゴに過ぎない。だから、エゴを貫くのは強さであって欲しい。そこに選択肢などなく、そうにしかできなかった結果だとしても。全ての雑念を取り払ったその向こうに、君が求めるものはなんですか?僕は思い込みでいいから、この愛届けたいと思うんだ。

2018/12/03

ワニニ

凄い。自分の気持ちだけに従えば、こんなふうに生きる男女が真っ当なのかもしれないな。社会の常識、愛とかいう言葉に騙されて、虚構の世界に生きる私、な気分。愛なんて嘘。そう。日常生活を真面目に?送る者にとって、静かだけれど、衝撃的な短編六作。せめて頑張って『星と泥棒』くらいな展開を望む私の人生だったが、どうも遅い。寓話として受け取るには、切ない。しかし、ままならないから、憧れるのか?うーむ、愛って、本当になんでしょうね?

2017/09/12

mayu

読書メーターの感想を見て。短編集。愛なんて嘘、所詮は作り事。長年連れ添った夫婦でも、将来を約束した恋人同士であっても、フィクションとなる。自分の中にある本音やごまかしきれない孤独に気づいたとしたら、どんな行動をとるのだろう。この短編集の主人公たちは、いとも簡単に、一見幸福そうに見える生活を捨て去り望むままに生きようとするが、なかなかできる選択ではないと思う。どのお話もその選択の先は描かれないが、先にあるものは、癒えることのない深い孤独なのか、それとも今度こそ安らかな愛に辿り着けるのだろうか。

2020/05/09

nanako

大好きな作家さんですが、「これって本当に白石一文の作品?」と思ってしまうほど、作品から受ける印象が今までの作品と違っていて驚きました。登場する人物の特徴などはあまり変わっていないのに・・・。なんでだろう。

2017/10/14

JKD

ごく普通にありがちな男女の物語のようだけど、どことなく哲学的でドライ。どの作品も本質は「孤独」。孤独の先にあるもの・・う~ん、奥深い。結局、自分勝手に生きることがいちばん気持ちいいってことなんですかね?愛って何なんだろう?

2017/09/17

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