絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)
絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫) / 感想・レビュー
しんば
「ぼくは同級生の間でバカでとおっていた、ぼくは学校の成績が激しく悪かった。」しんばか?と思いつつ、父母と答弁がかすかにできたカフカ、しんばより上等???不安な本読み、半分読んだ。
2019/11/05
KAZOO
これは面白い人生訓です。あの有名なカフカでさえも落ち込んでいたようなときがあってボヤキなどの連続が書かれています。本当にこのようなことばかり言っていたのかと思うくらい、様々な言葉が並んでいます。このような言葉を読んでいると、彼がどのような作品を書いたと気に入った言葉なのか知りたくなり、カフカの作品をまた読んでみたくなる気がします。
2015/09/23
ケイ
絶望名人なんてタイトルは失礼だろうと思ったのは読む前のこと。そのネーミングも含め、これは訳者且つ編者の名人芸である。カフカの文章の中から数行をボケとして抜き出し、絶妙な小題をつけ、自分の解説で突っ込むのだ。思わず吹き出してしまうほどの自虐的語りのカフカだが、唯一笑えなかったのは父に対する手紙の内容。彼にとって父は毒親であったのだろうが、自分の駄目な原因のすべてを父のせいにするという恨み節。そばにこういう人がいたら、背中をバンっとはたいて、グダグダ言わない!って言ってしまいそうだ。
2016/07/06
KAZOO
この本は再読です。数日前にこの本の著者の頭木さんが、ラジオ深夜便に出演されていてご自分の経験なども話されていたので再読したくなりました。よくカフカの本を読みこんでここまでかけたという気がします。私などはただ読み飛ばしているのですが、このような読み方もあるのだなあと感心いたしました。
2017/03/25
康功
ポジティブな人、ネガティブな人、色々な人がいるなかで、落ち込んでいる時にすぅーっと、傷んだ心に寄り添ってくれるカフカ。不条理な世の中の出来事に、折り合いをつけて人生を送らなければならない時も非常に多い。落ち込んだ人に頑張れと言う代わりに、そっと寄り添ってくれるカフカのような存在が希少かつ貴重なのかもしれない。
2017/09/09
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