読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

影に対して: 母をめぐる物語

影に対して: 母をめぐる物語

影に対して: 母をめぐる物語

作家
遠藤周作
出版社
新潮社
発売日
2020-10-29
ISBN
9784103035244
amazonで購入する Kindle版を購入する

影に対して: 母をめぐる物語 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

trazom

昨年、偶然発見された未発表作品「影に対して」。複雑な家族関係に悩んだ遠藤周作さんの母への思いが深く塗りこめられた表題作とともに、七編の作品が収録されている。日々ヴァイオリンの練習に没頭する烈しい性格の母が、夫に棄てられ、その苦しさを慰めるように信仰に打ち込む日々を経ての突然の死。遠藤さんのお母さんへの複雑な思いを通じて、親子とは、夫婦とは、信仰とは何かを考えさせられる味わい深い作品ばかりである。遠藤さんの小説家としての「巧さ」にも、改めて舌を巻く。私はこういう小説が好き。深く心に残るとてもいい一冊だ。

2021/01/31

けぴ

遠藤周作未発表原稿。自伝的小説。大連で小学校時代を過ごす主人公。バイオリンを愛する母と平凡が一番という父。上手くいかなくなり離婚。本作では母と離れて暮らすが、本書の他の短編を読むと、母と一緒に日本に帰り、そこでキリスト教にのめり込む母に導かれ、洗礼を受けたよう。その後、母は急死し再婚した父と暮らす。『影に対して』以外の短編は既に発表された短編ですが、母をめぐる物語としてまとまって読むことで、深い愛とともに弱い人間に対して優しい視点を持つ遠藤周作さんの人格がどのように形成されたのか、が伺える秀作でした。

2021/07/25

ソーダポップ

この本は、遠藤本人が体験した自伝的小説。母の生き方に強い影響を受けた主人公、勝呂(遠藤周作)が母を捨てたという強い自責の念に囚われながら、自らの生き方を振り返るというストーリー。完成されながらも発表されなかった、母への深い思慕が綴られた小説でした。

2021/04/25

かおる

遠藤さんの母への偏愛と愛着が切々と書かれている。読めてよかった。

2021/01/14

かもめ(甘き絶望)

未発表小説「影に対して」を掲載して昨秋刊行された短編集。2ヶ月かけてようやく読了。見栄を張って行動すると裏目に出るものですね。。 NHKで表題作の特番をやっていて、それの解説でようやく言いたいことがわかった。うーん、落第です(-_-)。それでも、ちょこちょこ付箋を貼りながら読みました。人生という道。安全なアスハルトの道をいくか、それとも、振り返れば自分の足跡が残る歩きにくい海の砂浜の道をいくか。野心をもって大きな賭けのある人生を選ぶのか、低頭並進の平凡な人生を送るのか?時代によって揺らぐテーマに思えます。

2021/01/08

感想・レビューをもっと見る