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流転の海 第7部 満月の道

流転の海 第7部 満月の道

流転の海 第7部 満月の道

作家
宮本輝
出版社
新潮社
発売日
2014-04-30
ISBN
9784103325178
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流転の海 第7部 満月の道 / 感想・レビュー

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遥かなる想い

宮本輝が父を描く『流転の海』も ついに7部。時代は昭和37年、 東京オリンピック前の風景が 懐かしい。1981年から始まって 30年以上にもなると、 登場人物も多く、伸仁も 高校生。各人のその後を ちりばめながら、物語は進む。 アケミをヤクザから救うために 金の算段をする熊吾、房江と 麻衣子の心の交流、穏やかな 定番の話が散りばめらて… 毒はないが、落ちついた 7部だった。

2014/09/19

chikara

シリーズの最新である、この『満月の道』を読みたいが為に、『流転の海』『地の星』『地脈の火』『天の夜曲』『花の回廊』『慈雨の音』と読了したどり着きました。何と壮大な物語なのでしょうか!流転の海を手にしてから、どれだけの時間が過ぎ、読み進めながらどれだけの事を教わったのだろうか? 松坂家の幸を祈りつつ『長流の畔』の発売を待ちます。

2015/03/11

ケイ

中古車販売がうまくいってきて、さらに商売を拡大する熊吾。しかし、昔日のような勢いはない。面倒見がいいのも、程を過ぎると見ていられない。格好付けで、初老で糖尿病持ちの男の広げた大風呂敷による不利益を被るのは妻の房江だ。伸仁も逞しくなってきたのもあり、熊吾の情けなさが目に付く。女癖が悪いにもほどがある。しかも、遊びの女でなく、情が絡んでいるからややこしい。一巻から読んできて七巻ともなると、熊吾さん、いい加減にしなさいよと声をかけたくなる。あと二巻で終わると宮本さんは最後に書かれていたが、さてそれはいつ?

2014/06/09

それいゆ

3週間かけて第一部から第七部までを読了しました。大学入学以来18年間大阪で暮らしたので、出てくる地名がすべて懐かしく、私の履歴は伸仁が育った時代と重なる部分も数多くあり、自叙伝を読んでいる気分でした。第九部で完結だそうですが、私ならこの後は、房江が最初に産んだ子が成長した姿を現し、熊吾最大の難敵となるという展開の話を描きます。そして、この子が最後には熊吾、房江、伸仁たちの救世主となるという結末はどうでしょうか?

2014/06/20

ゆみねこ

シリーズも第七部に入り、伸仁が高校生に。熊吾の事業も中古車ブームに乗って上り調子かと思われたら…。同じ失敗を繰り返してしまうのも、この人の性格なのでしょう。すでに第八部を執筆中で第九部で完結ということだそうで、先の物語を楽しみに待ちたいですね。これも、文庫をまとめて一気に読み切りたいなぁ。

2014/08/13

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