読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

かがやく月の宮

かがやく月の宮

かがやく月の宮

作家
宇月原晴明
出版社
新潮社
発売日
2013-11-22
ISBN
9784104336036
amazonで購入する Kindle版を購入する

かがやく月の宮 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

mocha

ユニークな「竹取物語」異聞。腺病質な帝をじわじわと圧する唐の女帝や藤原氏といった背景に、ああそんな時代だったのかと再確認。五人の求婚者の宝物探しの苦労が涙ぐましい。神話や史実の符合するピースを繋ぎ合わせた読み応えあるファンタジー作品。私もアルテミスとアマテラスが似てると思ったことがあるのでにやりとしてしまう。和歌や古典作品のくだりが伏線になっている辺りも心憎い。〈中秋の名月読書〉

2018/09/25

藤月はな(灯れ松明の火)

やっぱり、宇月原晴明氏の作品は雅且つ壮大だ。稲垣足穂の『黄漠奇譚』と『竹取物語』、そして大津皇子や則天武后の史実や鬼から下賜された玉姫の伝説をより合せた曼荼羅は桃源郷めいた境地へと読者を誘い、その精緻さによって酔わせる。かぐや姫=己の秘めた想いを移す鏡とするならば、姉姫と一体化した弟は想いが真になった証なのだろう。『竹取物語』では悲惨だった大伴がかぐや姫の呪縛から解けたのと歴史に残ることになった新たな物語を紡ぎ出した彼女が救いでした。

2014/04/11

ひめありす@灯れ松明の火

ものがたりのおや『竹取物語』も宇月原さんの解釈を隔てるとこんな淫靡で滑稽で醜悪で、カオスに溢れたシュールな物語になってしまう(褒めてます)。露の所、エロティックで素敵でした!結局かぐや姫は何者だったのか、犯した罪は何なのか良くわからなかったけれど、私だったらこう書くのに、そしてこれこれは鳥滸がましいからこう変えるのに、と想像するかの『女』の姿は不思議とシンパシーがあって親しみやすかったです。お名前に宇月原晴明と二つの月と二つの日を従えた宇月原さん。もしかしたら彼も、葛城の月の青き輝夜姫なのかもしれません。

2014/02/22

Yuna Ioki☆メディアミックス祭参加中。

473-104-21 ファンタジーかと思っていたら。。。平安時代の政治の策略のお話でしたか。。。平安時代の貴族のきらびやかなストーリーは好きな方だけど裏のどろどろは要らんわ。。。紫式部が源氏物語を書くきっかけになったのが竹取物語でしたよと仮定で書かれた本なのでしょうね。京極夏彦で慣れてるはずだが、読めない漢字が多すぎ。。。

2014/03/15

更紗姫

二上山の悲劇の皇子は万葉のイメージ、かぐや姫は十二単の平安朝。二つを結びつけるのに少々時間を要した。だけど、歴史は連綿と続くもの。隣り合う時代に生きるのは、同じ人々。登場人物それぞれの「理由」があったのだと明かす本書、面白かった。さらにタイトルが紡ぐ、もう一つの物語・・・。上手く繋いだものです。本当はFantasy Seller『赫夜島』のおどろおどろしい絢爛さを期待してたのだけれど、こちらの竹の緑の高貴さも捨てがたい。不老不死を請い求める落とし穴・・・怖いですね。

2015/04/05

感想・レビューをもっと見る