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はじめての親鸞 (新潮新書)

はじめての親鸞 (新潮新書)

はじめての親鸞 (新潮新書)

作家
五木寛之
出版社
新潮社
発売日
2016-03-17
ISBN
9784106106583
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はじめての親鸞 (新潮新書) / 感想・レビュー

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あすなろ

【学習】五木氏の親鸞講座収録集。以前母校で生で聴いた講座のお声を思い出しながら、含蓄・知識に裏付けられた親鸞概略本。色々勉強になったが、親鸞につき、人間が持っている悪について最も真摯に深く問いかけた日本人の宗教者という観点が中程に書かれていて、その頭を軸に考えながら読んだ。改めて思うのだが、やはり、五木氏の小説 親鸞シリーズを読まねば。ウチも浄土真宗だし。

2016/09/25

nbhd

得られるものがほとんど無い薄っぺらな本。五木先生による「人間・親鸞をめぐる雑話」という講義がベース。半世紀近く親鸞と向かいあってきたという五木さんが「親鸞は悩みの天才」とか「読めば読むほどわからなくなる」とか言ってたりするのだが、親鸞歴1ヶ月に満たない僕でも、まぁそうだよねぇ、と思う。あとは、ほとんど「親鸞おもしろ豆知識」の世界だ。▼念仏系の人はみんな長生き。法然80歳、親鸞90歳、蓮如85歳。▼埋もれていた歎異抄を清沢満之が再発見、弟子の暁烏敏が全国に広めた。あけがらすはや、と読む。名前がカッコイイ。

2016/05/01

こういち

分かりそうで分からないのが仏の教え。思索の森に身を置くワクワク感と裏腹に、一つひとつの木々は崇高かつ遠大。浄土真宗において、目に見える阿弥陀如来像はフィギュアであり、南無阿弥陀仏はタイトルネームか。著者の語る親鸞像は、まさしく慈悲に満ち溢れ、人間の根幹を問うきっかけを用意する。我々は「煩悩を抱えた人間だからこそ、本願の正機である」ことを純粋に受け入れ、有意なる人生の道筋を照らす光を求め続けていく。

2016/05/04

小太郎

色々読んでいてもよく分からないのが親鸞聖人。数々の親鸞関係の本のある中これはとても読み易い入門書でした。親鸞についての三つの講義を本にしたものです。この中では親鸞の教えがキリスト教(中国に入っていた景教)の影響を受けてるかもしれないという考え方があるという箇所がありました。確かに阿弥陀仏をキリストと考えればほぼ一緒だと言っても良いくらいですし、明治に信教の自由が保障されたときにキリスト教に改宗した真宗の僧侶もいました。でも良かったのは親鸞と言っても色々な時期によって考え方も違うんだよと言う部分です。

2020/08/18

Kent Kaseda

親鸞に関する五木寛之氏の講義を書籍化したもの。とにかく読みやすく、2時間足らずで読める。親鸞や法然、その背後の仏教の世界へと足を踏み入れる入り口として良いだろう。親鸞に関する書籍は多いが、親鸞自身に関する生の資料は少ないことが意外だった。また、仏教と詩歌との関連に関する議論が多い。一般人へ仏教を布教する工夫として詩歌や心地の良いリズムが採用されていた、というのが面白い。筆者が書かれた親鸞の小説の方も読んでみたい。ある意味、小説『親鸞』の宣伝用に書かれた本なのかもしれない。

2017/09/03

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