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谷崎潤一郎=渡辺千萬子 往復書簡

谷崎潤一郎=渡辺千萬子 往復書簡

谷崎潤一郎=渡辺千萬子 往復書簡

作家
谷崎潤一郎
渡辺千萬子
出版社
中央公論新社
発売日
2001-02-07
ISBN
9784120031120
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谷崎潤一郎=渡辺千萬子 往復書簡 / 感想・レビュー

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井戸端アンジェリか

おねだり上手な千萬子さんにイラっとする。御本人もおっしゃっているとおり“女には嫌われる”でしょうねぇ。先に読んだ桐野夏生の「デンジャラス」が頭に入っているので、手紙だけではチンプンカンプンな部分が補足されて大変面白うございました。晩年の送られてくる事の減った手紙の理由は、千萬子さんの想像とは違うんじゃないかとクスクスします。谷崎大センセの千萬子LOVEにはあらまぁですけれど、松子夫人へのドMぶり全開お手紙に比べたらほんの御挨拶程度でせう。

2017/12/29

桜もち 太郎

千萬子は潤一郎の「妻の連れ子の妻」。戸籍上は「義理の妹(細雪の雪子のモデル)の息子の妻」で複雑な谷崎家の一員となり、書簡からはその軋轢がうかがい知れる。貴重な資料であるこの一冊。千萬子は谷崎の晩年の創作にかなりの影響を与えたことがよくわかる。とにかく谷崎の千萬子に対する崇拝は半端ではない。彼女に対して「絶対服従します」「アナタの足をじっくり拝ませて下さい」などなど、若い千萬子に対する偏愛は凄い。千萬子は谷崎へ可愛く無心をするなど扱い方が絶妙だ。→

2015/01/14

シンドバッド

この二人の書簡は、読みたくて仕方がなかった。 やっと出版され、大変、興味深い内容であった。 谷崎ファンには見逃せない一冊。

2004/12/23

マンゴープリン

千萬子さん、相当なおねだり上手。しかもほとんど「欲しい」という言葉を出さず、文豪の方から、嬉々として援助している様子がハッキリ読み取れる。読み進んで行くと、毎月決まったお手当ても貰っていたよう。文豪、手玉に取られすぎじゃない?解説者は、執筆活動に大きなアドヴァイスをしたように書いているが、なんかこの人には共感出来ない。

2019/01/27

ふろあー

ちょうおもしろかった。谷崎潤一郎とその甥のお嫁さんである千萬子さんの往復書簡。千萬子さんが聡明で美しく、だけど相当な甘え上手ですごい。ananでは学べない女子力。往復書簡だと会う約束してる手紙や会った後の手紙はあるけ、肝心の会っている場面は当然無くて、そういう余白が妙に色っぽくておもしろい。手紙に千萬子さんと対立する形で細雪の姉妹(のモデルの方々)が話題に上ったりするのもおもしろい。

2013/10/29

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