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転生夢現 下 (2)

転生夢現 下 (2)

転生夢現 下 (2)

作家
莫言
吉田富夫
出版社
中央公論新社
発売日
2008-02-10
ISBN
9784120039133
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転生夢現 下 (2) / 感想・レビュー

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タカギ

白氏が可哀想。苦労のし通しで、少し幸せになれるかと思ったら、余計なことをしたぞ豚よ。あとやっぱり合作。不倫なんてよくあることだと思いつつ、どうしようもない苛立ち。最期は病を得て、不倫した二人を許すけど。それに比べると、解放は最後は初恋の人と結ばれるし、不公平だわー。あれ、中国はいとこ同士の結婚てダメなの? 今も? 日本は大丈夫ですよね。全体的に貧しい世相で、フィクションでまで読みたいものではありませんでしたが、まあ、色々な世界があるということで。

2016/05/19

荒野の狼

本作で一番力の入っているところは、毛沢東による人民公社の下に農業を国営化する政策に、主人公が抵抗し一人で私有地の耕作を続ける姿である。周囲の人々は、政策に共鳴するというよりは、推進派は時代の潮流に乗り、その他の人は政策に反対せずに同調することで無難な生活をしたいという姿勢。ここには、この時代の中国に限らず、同調圧力が強い現代の日本にも当てはまるテーマがある。

2021/09/10

watcho

文化革命から21世紀までの中国を、家畜に転生した男の目から描く物語。登場人物は多いが、どれも非常に活き活きとしている。しかし、連載物を一気に読まされているようで少し退屈に感じた部分もあり。一章ごとはそれぞれおもしろいので、それこそ連載物として週一で一章ずつ読んだのならまた評価も違ったのかもしれない。

2010/01/13

namoken

転生する動物たちの語り口が、どれも妙にリアルで面白い。主人公の思考が動物の属性に引っ張られてる感じもある。確かに豚ならこういう考えに至りそうだなーとか。いい小説でした。

2020/04/11

あきこ

主人公の無実を訴える長い旅が終わった。輪廻転生を続けながらも必死で家族を守り続け、激動の時代を生きてきた。これはその時代の中国における典型的な一族の物語であり、自国の歴史を冷静に観察した国民の目線である。壮大なスケールでありながらも家畜の目線で追うことによって、親しみや人間の欲や愛情がくっきりと描かれている。フィクションであるが、現実の物語のようでもある。

2013/04/30

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