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あの頃 - 単行本未収録エッセイ集

あの頃 - 単行本未収録エッセイ集

あの頃 - 単行本未収録エッセイ集

作家
武田百合子
武田花
出版社
中央公論新社
発売日
2017-03-21
ISBN
9784120049682
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ジャンル

あの頃 - 単行本未収録エッセイ集 / 感想・レビュー

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KAZOO

この作家の出版されているものは殆ど読んできました。「冨士日記」などなんど読んだことか。この本には今まで発表されてこなかったミニエッセイなどが収められています。時期がさまざまにわたっているので読んでいて百合子さんの全体像がわかるし、その人となりも表れているような気がします。

2018/04/10

どんぐり

武田百合子全作品に未収載の100余りのエッセイ。富士北麓の山小屋での生活、書籍のあとがき、還暦旅行、「ある日。」で始まる日日雑記、テレビ日記や映画館の観客ウォッチと映画紹介など、バラエティに富んでいる。池袋文芸座「陽のあたらない名画祭」の紹介もあって、ずいぶんとなつかしい。『お湯』と題したなかに、こんな一文があった。「一日中、ほとんど家に籠って、本を読んだり、原稿用紙に向って咳払いなどしたりしていた夫が、寝ついたと思ったら半月余りで死んでしまったので、初七日、二七日、三七日と、そのことを順々に確かめてゆき

2017/06/22

こばまり

少しでも長引かせたくてちびちびじれじれしていたが途中から一気呵成でもうだめだった。これからは好きな時に気の向いた頁を開いてそこから読むのだ。この本は宝物だ。

2017/07/05

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

武田百合子さんの今までの著書に未収録だったエッセイを一冊にまとめた豪華本。表紙の百合の絵もキレイで眺めているだけでうっとりする。これを読んでしまったら、もう未読の百合子さんの作品は無いのだと思うと読んでしまうのがもったいなくて、なかなか読み始められず。読み始めてからも、もったいなさでゆっくり少しずつしか読めず。全編通じて、夫・泰淳氏の影が漂っている。亡くなった後も二人はずっと一緒だったのだ。

2017/05/03

chanvesa

つまらなかったことに対しても、面白かったことと同じように、ていねいに理由を説明することの面白さ。そしてその裏付けとなるきらきらした感性。テレビ番組やポルノ映画に対しても、真剣なのかもしれない。忠臣蔵の畳屋さんが一杯出てくるところが好き(314頁)というのも面白い。350頁のワイドショー批判みたいなことも私も全くおんなじことを良く思う。何でひとつのニュースに何人もアナウンサーが出てくるのか、人が余っているんだろう。(妻に言うと、仕方ないでしょと怒られる。)

2020/03/30

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